『ラッシュ/プライドと友情』を先行上映で観てきました
http://rush.gaga.ne.jp/main.html
まだアドレナリンが抜けきらず、冷静な判断力に欠くので、まずは前菜に昨年暮の話題から。
「ターナー展」を観に上野へ行きました
http://www.turner2013-14.jp/
正直言って失望です。
私の見たい作品が殆ど無い
「世界の美術館は日本に作品貸して稼げ。日本人は作品では無く画家名を見る」の典型みたいな内容だったです。
本気の人はテート美術館まで来いって事ですよね。
沢山の観客が押しかけてましたが、例によって人が集まる絵に皆群がって、私がこれは重要と思う絵の前には誰も居ないのが現象として面白かったです。
ところで、英国現代画家のマイケル・ターナー、グラハム・ターナー親子って、このターナーと血縁関係はあるのでしょうか?
続いてこちらに梯子↓
やはり大勢の観客が押しかけてました
しかしながら、企画や原型に関係しているマイミクさん達には申し訳無いですが、感性が貧困な私には展示品のどこに美術的価値あるのかサッパリ理解出来ず。
なので、私にとって重要なのは、看板の横のコレの方↓
上野公園は銀杏が綺麗でした
アクションフィギュアやドールハウスなどの1/12スケールミニチュア専門のイベント「AK-GARDEN」にも行きました。
来週のワンフェスでは、こんな作品が多数有るものと予想
1/12フィギュアに持たせられる砲塔や発射管だけでは版権関係無いですからね。
最近流行中のマンホールの蓋のガレージキットですが・・・
もうどのディーラーも話しててヌルくて
戦前のマンホールがかなり現役で残ってるような基本知識すら無いんですよ。
キャンバーみたいな専門用語も知らないし。
流行ってるのは、レーザーモールドや3Dプリンターで手軽に原型が製作出来るからだと思われます。
一方でドールハウスの人達は、ガレキを遥かに引き離したクオリティの高さ
http://ak-garden.com/
丸の内再開発で裏側が丸見えに成った「明治屋京橋ストアー」
そして、クリスマスのボークス秋葉店
さて、「RUSH」の話です。
企画で期待、製作中の情報で期待、本編観て椅子から転げ落ちる(笑)って映画が多い中、この作品は本編も期待に違わず素晴らしいです
画面の中にあるのは、私が尊敬するニキ・ラウダと、嫌いなジェームズ・ハント。映画ですから、良い意味でキャラクターが強調されてます。
そして、社会も科学・技術もまだ未熟な時代だった反面、個性的で魅力溢れる人物達と、愛すべきマシン達
実話だけに、主人公達以外の実在の人達も、何の説明も無くても誰だか分かるキャスティングも嬉しいばかり。
2時間を越える作品でありながら、「えっ?、もう終わっちゃうの?」って感じでした。
監督も流石、何を映せば良いかちゃんと解っています。
しかも、CGIの先駆者だけに、その限界も知り尽くしており、この映画では登場するマシンは全て本物、コレクターが保存してる車両やヒストリックカーレースで動体で走ってる物まで、当時の実物が大挙出演しています。
しかも、レースごとに変更される部分までちゃんと再現されてる病的な凝りよう
他にも確信犯的アングルの画面多数
原語(日本語字幕)版で観ましたが、日本ではマイナーなペンスキーチームは当時のペンスケと表記せずにペンスキーと字幕にしてるのに、一方ティレルはちゃんと刷り込み通り「タイレル」と表記している点で、日本側のスタッフも良い仕事をしています。勿論有名なタイレル6輪車も俯瞰でバッチリ登場します。
原体験世代は勿論、草食男子に厭々している女性にこそ観て頂きたい作品です。
先にハントを嫌いと書きましたが、私のボキャブラリーでは他に適当な語彙が見つからなかったからです。
人物としては憎めない人なんですよ。
引退後はTV解説者として毒舌評価がウリの人でしたが、それが優越感を満たす事が目的で無いのは皆分かってるから解説者としても人気だったのだと思います。
日本のモータースポーツファンに有名なエピソードでは、’89年の伝説の雨のオーストラリアGP
ファーステストラップを次々と叩き出す中島悟選手に対し、「今まで三流と酷評していたのは誤りであった」と視聴者の前で堂々と謝罪。
毒舌は尊大だからではなく、素直な性格だからこそのストレートな表現だったのです。
天才にありがちな短い人生でしたが、存在感は今でも充分ですね。
ラウダについては制限文字数の中では語り切れないので省略
今日は興奮状態だったので、昔作ったF1の模型を探したんですが、出て来るのはガラクタばかり
そんな中で、マイケル・ターナーの絵葉書と、プラモのスティール写真を発見。
’75フランスGPで首位を行くファラーリのラウダと、追うティレルのジョディー・シェクター、その後ろがヘスケスのハント。
同、オランダGP。
こちらはハントがリード。
トップ写真の絵は、’76年の英国、マクラーレンに移籍したハントと優勝争いをするラウダ。
こちらはずっと後の時代のマクラーレン。
助兵衛で有名なG・ベルガーでしたが、ハントには遠く及びません
因みに発売前にタミヤから来たサンプルを3日で組み立てた物。
フィギュアはモデラーズ製。
そのモデラーズ製のフェラーリ643。
カラーは312T4風で、ルイジ・キネッティ博士のNARTからエントリー、ドライバーはクリス・エイモンってバラバラの時代が混じった妄想モデル。
因みに女の子のフィギュアは回収騒ぎに成った代物。だからクレーム来るよって事前に営業に警告しておいたのに。なので逆に買占めました(笑)
さらに妄想爆発模型なロータス107
能天気なナイジェル・マンセルに、コーリン・チャップマンがハンマーで殴ってやろうかと悩み中なシチュエーション。
勿論、カラーリングと車両の時代は合ってません。
マーキングは全てフリーハンドによる手描き。
という訳で、今週は大当たりでしたが、先週はクソ映画を観てしまいましたよ。
「永遠の0」ですね。
この映画を一言で表現すると「消化試合」です。
一体何がしたいか全然わからない映画でした。
深みや奥行きが0、話が設定負けしています。
スマートフォン&コンビニ文化では視聴者は考える事を嫌い苦痛すら感じるので、映画は刺激だけある画面と、記号(泣くとか笑うとかのサイン)が並んでるだけで内容が無いものが求められるので、製作側を責めるのは酷なんでしょうけどね。
製作側も、締め切りに間に合わせる事だけを考えて、給料貰う為に無気力に仕事を処理してるだけなのは明白で、どこにも映画愛がありません。
一番致命的なのは、飛行機から全く魅力が伝わって来ない点。
かといって、底が浅い内容なので嫌戦色もゼロ。
キャラクターも、唯一ヤクザの親分が立ってるくらい。
まさにエンドクレジットまで永遠にゼロが続く退屈極まりない作品でした。
一方「プレーンズ」は良かったです。
子供向けですから話は単純ですが、カーズの誰得感には及ばないものの飛行機好き者が狂喜する部分満載
唯一の不満は、日本公開が吹替えのみの為、DH88を演じるジョン・クリーズの生声が聴けなかった事。
もう一つのゼロ戦、すなわち「風立ちぬ」は実は鉄道映画なので、2013年の戦闘機映画は、二機のゼロファイターとF4U−1Dコルセアの戦いで、私の中ではコルセアの勝利で終わりました。
ゼロ戦が出る映画で、よくクソ映画扱いされるものに「パールハーバー」がありますが、実は私はこの映画は嫌いじゃありません。
監督は「空軍大戦略」「トラ・トラ・トラ!」「東京上空30秒」の3作品を一辺にリメイクしようとして、方便として繋ぎにストーリーを用意した訳です。そりゃ無茶だって(笑)
マニアからは、ゼロ戦が緑なのが批判されますが、私は監督の「ゼロは緑じゃないと納得出来ない」ってコメントに賛同します。
零式艦上戦闘機の真珠湾時なら灰色なのでしょうけど、私が子供の頃お店で売ってたゼロファイターのプラモデルは皆緑でした。
永遠の0みたいに、カラーリングの考証さえそれらしければいいんですか?
パールハーバーに出演している航空機は皆生き生きとしていて、魅力タップリですよ。
他にも批判に晒されるシーン多数ですが、私には解っててやってる確信犯的演出に見えます。
まぁ、この映画嫌いじゃありませんが、面白くは無いのは確かですけどね。
ついでながら、2013年の映画で私のベストは、他を遥かに引き離しダントツで「かぐや姫の物語」でした
最後は、車話題ついでで、先日見学に行った「日産自動車・栃木工場」
ゲストルームの向こうに見える林の先に、一周6.5kmのオーバルコースがあります。
勿論、構内は撮影禁止。
追浜同様、小学校の社会見学が毎日のようにあるそうです。
生産ラインは第一と第二の二本立てですが、GT−Rなどを生産している第一ラインは当然非公開なのが残念でした。
見学記念のトミカは、追浜と差別化をはかって白いボディーのリーフ。
おしまい。
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