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2014年01月24日20:38

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スポンサー降板に思うこと

「明日ママ」キユーピー降板
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=2735166

僕も僕の家族も、このドラマを観たことがないので、ドラマの内容や放送の是非についての言及は避けようと思う。
ただ、この記事を読んで、少し思うことがあったので、それについて書いてみたいと思う。

僕の子供の頃は、家での娯楽と言えば、テレビくらいしかなかった。
パソコンもテレビゲームもなかった時代で、次の日の学校での話題は、昨日のテレビ番組の話で持ちきりだった。

テレビ番組の内容で言えば、きっと僕が子供の頃のほうが、過激な内容が多かったのではないか。
それでも僕たちは、それを面白がって観ていた。
中には、親が子供に見せたくないテレビ番組というのもあったし、ウチはそんなに厳しい家庭ではなかったので、見せてもらえたが、友人の中で厳しい親の家庭では、見せてもらえない家もあったりして、そんな家の子は、学校での話題についていけなかったりした。

そんな時代だった。

こんな話を何故するのかというと、昔も、一定の割合で、こうした過激であったり、不適切な表現のあるテレビ番組に対して、苦言を呈する人というのは居たわけである。

そういった番組に出会した場合、大抵の視聴者は、前述の友人の家のように、テレビを切るか、チャンネルを変えたわけである。
ただ中には、わざわざ、テレビ局に直接電話をして、抗議をしたり、クレームを入れたりする人もいたわけで。

僕は子供の頃、そんな風にわざわざテレビ局に抗議の電話をする人が奇特な人に思えてならなかった。
もちろん、テレビだから不快に思えば、スイッチを切れば良い。
見なければ不快な思いをしないのだから、それで構わないと思うのだ。
でも、中には奇特な人がいて、スイッチを切れば終わりではなく、今度は、こんなテレビ番組を社会に向けて流すのは、悪影響だ、謝罪しろ、流すな、とわざわざ局に電話を掛ける。

言っておくがパソコンやネット、なんだったらまだファックスもない時代だ。
局に抗議の電話を掛けようと思えば、まずは局の電話番号を調べて、掛けなければならない。
自分が見なければ済むだけの話なのに、そこまでして抗議の電話をする人が、奇特でならなかった。
ハッキリ言うと、粘着質で変わり者で、近くに居ても、あまり関わり合いになりたくないタイプの人だと思っていた。
また、どんな人がわざわざ局に抗議の電話を掛けているんだろうと興味があった。

今は、ネットが普及し、昔と違ってわざわざ局に抗議の電話を掛けなくとも、ネット上に自分の意見を好きに書くことができるし、好きにその意見を見ることができる。
そういう意味では、番組を作る方も、昔は変わり者が電話を掛けてきているだけだからと、その場で謝って、後はスルーすることができたが、今は、そうはいかない。
直の意見がネットに公開されるわけだし、例えクレームの電話が局に掛かかってきたとしても、その対応如何によっては、それもまたネット上に流布されてしまう。

テレビが昔と比べて表現に敏感になるのは仕方ないのかも知れない。

ただ。
僕が気持ち悪さを感じるのは、こうしたテレビ番組の問題で、抗議の矛先を局にでなく、その番組のスポンサーに向ける行為だ。
テレビ番組が、スポンサーの宣伝費によって制作されているのを逆手にとって、局に抗議するのでなく、スポンサーに直接抗議する。
また、そのスポンサーの商品に対して不買を呼び掛ける。
こうして、スポンサーに圧力をかけることで、番組を潰そうとする行為。
僕は、これにドス黒い悪意と陰険さを感じるのだ。

ネットの普及とともに、世の中の人の心がどんどん陰湿になっていくような気がする。
昔なら、奇特な人の奇特な行為が、今はそれが正義の行為になっている。
そんな僕も、ネットでこうして自分の意見を書いている。
そう考えると、そろそろこうした日記を書くのも止め時なのかも知れない。

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