【これ読んだよメモ】梨木香歩『西の魔女が死んだ』(新潮文庫)

うわルーザーさんこれ読むんだ、イメージと違うよ、とかさんざん言われましたが、僕は基本的にＤＤ(誰でも大好き)なので、気になった作品はなんでも読みます。
もちろん、好きな作品の傾向はありますけど。

別にこの作者の作品好きな女の子がまわりに多いから、読んでおけば女の子と話が合うかなあなんて、そんな下心なんて一片たりとも抱いているわけがないじゃないですか。
ルーザー、硬派だし。

これはタイトルが強い、どんな話なんだろうって、気になって仕方がないので読んじゃいました。

学校生活に悩む思春期の中学生の女の子が、英国人のﾊﾞｰﾁｬﾝのもとで自然に触れて暮らして強い意志を持つようになっていく成長物語です。
ﾊﾞｰﾁｬﾝとの関係がぎくしゃくしちゃったり、細やかな心情が綺麗に描かれています。
ラストシーンがこれまた鮮やかで、シンプルなストーリーながら美しいお話です。

僕はどちらかというと小難しい文章の小説を読むことが多いですが、このお話にはやわらかい文章がとても良く合っていましたね。

つーか、ﾊﾞｰﾁｬﾝネタはズルいよねえ、ﾊﾞｰﾁｬﾝ出せば泣かせられると思ってんのか……うう……


当然のごとく映画にもなっているようなんですけど、予告篇をみたかんじ、原作のイメージの綺麗に再現しているぽいじゃないですか。
珍しいなあ、小説を映画にすると九割がた酷い出来になるのが世の常なのに。




余談にゃが、僕のﾊﾞｰﾁｬﾝは幸田文の小説が好きでたくさん読んでいるんですよ。
幸田露伴の娘ね。

僕は幸田親子どちらもぜんっぜん読んだことがありません。
また帰省したらいろいろお話きいて、小説を借りようと思っています。