自分のことしかない男

■動機は「被害者に謝りたかったから」　逃走の杉本容疑者
(朝日新聞デジタル - 01月11日 12:19)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=2719673

夕べのニュースによると、杉本容疑者は、被害者に盗った金を返して謝罪し、被害者に許してもらおうとしたらしい。
つまり、お金を返すことで、被害届を取り下げて貰おうと。

容疑者のこの弁が本当か、それとも逃亡に対する苦し紛れの言い訳なのか、そのニュースで知る限りでは、僕には判りようもない。

しかしながら、この言い訳が本心で、本当でそうしようと行動を起こそうとしていたのなら、この男にとって、今回の犯罪は、その程度くらいの罪の意識しかないのである。

そして、この男の今回の行動そのものが、この男のこれまでの生き方や性格をよく表している。

つまり、自分勝手で人の気持ちなど考えたこともない。
自分さえ良ければいい。
何でも自分が思うがまま、欲望に任せ、それが叶わなければ、強引に、犯罪を犯してでもその欲望を果たそうとする。
後先なんて関係ない、今が良ければそれで良い。
そんなだから、自分のやったことに対する責任も取ろうとしない。
とりあえず困ったことになれば、その場から逃げる。
それでもどうにもならなければ、謝れば許して貰えると思っている。

この言い訳が本心かどうかは別にして、この男は、きっと今までこんな風に、幼稚な精神性のまま、自分の好き勝手に生きてきたんだろう。

もし、被害者に会ったとして、そして謝ったとして、それで許して貰えるような話じゃあない。
金さえ返せば、自分のやった行いを水に流して貰えるとでも思っていたのだろうか。
そして、許して貰えなかったら、何故自分がこんなに謝っているのに、許してくれないんだと、逆ギレでもして、無理やりにでも自分の思いどおりにでもしようとでも思っていたんだろうか。

言っておくが、この男に罪の意識も反省もない。
自分の罪に向き合って、真摯に罪を償おうとする気持ちなんて、今はない。
あれば、決して逃げようとしない。
この男の謝罪は、自分の罪を許してもらいたいがためで、要は自分のことしかないのだ。

だから、今回の逃亡で迷惑をかけたのは、自分の仲間に対してだけであり、他の周りの住民や捜査関係者に対しては、迷惑をかけている意識すらない。

こんな幼稚な精神性の男が犯した今回の騒動。
この男には、キッチリと大人の責任の取り方で、罪を償なって欲しいもんである。