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2014年01月06日19:24

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刹那的であっても取るべき責任はある

■乳児の遺体持ち歩いた疑い 23歳母を逮捕
(朝日新聞デジタル - 01月06日 11:36)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=2712323

先日、嫁と会話していて、少し議論になったことがある。
嫁が僕の頭髪を指差して、''白髪が増えてきたね。''と言うもんだから、僕は、''そりゃあ、もう来年で40歳になるからな。年齢で言ったら、来年で初老やからな。''と答えたのが、どうも引っ掛かかったらしい。

つまり、40歳のどこが初老なのか、ということらしい。
だが、昔の定義でいえば、40歳は初老にあたる。
何故今は、40歳で初老と呼ぶことに違和感があるのか。
それは、昔と比べて今の人の寿命が随分と延びたことで、僕たちの中での初老という言葉に対するイメージも随分と変わっていったのだろう。

昔なら、頭髪に白髪が混じることで、もう初老だからと年齢による身体の変化を言い表すことができたが、今は、初老と呼ぶには40歳は早過ぎる。
これは寿命ばかりでない。
僕たちの精神的な成熟度も寿命と共に変わっていった。

こんな風に日記の本題に入らずにだらだらと前置きを書いているが、僕が言いたいことはこういうことだ。
40歳が初老と呼ぶには早過ぎるのと同じように、23歳のこの女性の行動が、1人の大人の女性の行動として、あまりに幼稚過ぎるということだ。

勿論、この赤ちゃんの父親の責任はある。
すべてをこの女性に押し付けて、自分はその責任から逃れたのだとしたら、それは許されることではない。

しかし、その前に。
何故、こうなる前に、この女性はこれからの生活を考えた適切な行動を取れなかったのだろうか、という思いが僕には残るのだ。
確かに、周りに頼る人が居なかったというのはあったのかも知れない。
経済的な理由で病院にも行けず、どうすることもできずに、毎日を悩み過ごしていたのだろうか。

いつかは訪れる出産の日。
この女性は何を思ったのだろう。
1人自宅で、赤ん坊を産み落とし、その赤ん坊の遺体を目にして、初めて事態の深刻さを感じたのだろうか。
それとも、いつかはこんな日が来ることを知って、それでもどうすることも出来ずに、1人自宅で赤ん坊を産み落としたのだろうか。

以前、女子高生の子が、この女性と同じような境遇で、相談する相手も、どうする手立てもないまま、スーパーのトイレで赤ん坊を産み落としたという記事をこのmixiの記事の中で読んだ。
その時、こう思ったものだった。
十代の子供が抱え切れないくらいの不安の中、きっとどうすることもできないまま、悩み十月十日を過ごしていたのだろう。
自分の大きくなるお腹を見ながら、何を思ったのだろう。そして、誰か彼女の身体の変化に気付き、手を差し伸べてくれる人はいなかったのだろうか、と。

今回の記事も、置かれた境遇は、この女子高生の子と同じだ。
しかし、決定的に違うこと。
この女性は、23歳の立派な大人の女性だ。
十代の子供ではない。

大人になるということ。
それは、自分の取った行動に対する責任を自分で取るということ。
それとも、この女性の精神的な成熟度は、女子高生の女の子と、そう変わらないのだろうか。

もし、この女性の知人が警察に行くことを、諭さなかったら。
この女性は一体どうしていたのだろう。
亡くなった赤ん坊の遺体をどうすれば良いかわからないまま、どうすることもできないまま、毎日を過ごしていたのだろうか。

いや、まわりくどい言い方は止めにして、ハッキリ言おう。
彼女は、ずっと現実と向き合うことなく、目を逸らしてきたのだ。
だから、この期に及んでも、知人に諭されなければ、警察に出頭できなかった。
責任を取りたくなかったのだ。

そして、この女性の一連の行動は、彼女のこれまでの生活そのものだ。
それは、女性をすべての責任を押し付けて逃げた、赤ん坊の父親にも同じことが言える。

極めて、毎日の生活が刹那的なのだ。

こうした事件は今に始まった話ではない。
共通するのは、すべてその妊娠が望んだ形ではないということ。
だが、それでも新しく宿った命に対する責任は生じる。
自分たちがいくら刹那的であっても、その結果に対する責任は取らなければならない。

でないと、あまりにこの赤ん坊が不憫で堪らない。
2人の幼い男の子を持つ父親として、そう思う。
この赤ん坊は、きちんとした環境の下、出産し、適切な処置が行われていたら、今も元気に産声を上げてママのおっぱいを飲んでいたのだろうか。

そう思うと、この赤ん坊が不憫でならない。



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