■列車にはねられ男児死亡 松山のJR予讃線踏切
(朝日新聞デジタル - 01月05日 12:51)
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僕には、5歳と2歳になる息子がいる。
この正月、僕たち家族は電車に乗って京都駅に行った。
駅で電車を待っている時に、5歳のはるちゃんがトイレに行きたいと言うので、僕ははるちゃんを連れてホームを歩き、駅のトイレに向かった。
駅のホームが狭かったので、僕ははるちゃんと手を繋いで、はるちゃんが白線の内側にくるように、ホームの外側を歩くようにした。
そのせいで、僕の足は、片足だけ白線の外側に出てしまっていた。
その時、ちょうどホームを特急電車が通過するというアナウンスがあった。
すると、手を繋いでいたはるちゃんが、強く僕の手を引っ張った。
そして。
「パパ。白線の内側に入らないと危ないよ。
特急が通過するから、轢かれちゃうよ。」
と言った。
僕は、はるちゃんに、”ゴメン、ゴメン。そうやな。ホームでは、白線の内側に入っとかないと危なかったな。”と言って謝った。
勿論、少しくらい白線の外側に足が出ていたって、電車に轢かれることはまずない。
しかし、はるちゃんにしてみれば、本気で僕の足が白線の外側に出ているのを心配していた。
はるちゃんの反応は、少しオーバーかも知れないが、これは、僕たち夫婦がはるちゃんを連れて電車を見に駅に行ったり、電車に乗る時に、口を酸っぱくして言っていたせいだ。
はるちゃんは、1歳になる前から電車が好きで、幼い時から、よく電車を見に駅に行ったり、踏切から電車を見たりしていた。
その時に、駅では絶対にホームの白線の外側に出ないように。
踏切では、絶対に巫山戯たり、遊んだりしないように。
でないと、電車に轢かれて、死んじゃうと、口を酸っぱくして言い聞かせ、脅かした。
一時期は、踏切を渡るのすら怖がるくらい脅かした時があった。
だが、今にして思えば、それくらい脅かしておいて、ちょうど良かったのだ。
こうした躾の基本は、まずは怖がらせること。
恐ろしさを植え付けることで、そうした場所に一人で近寄らせないようにすること。
これが一番効果的で且、危機管理能力をつけるのに最適だと思うのだ。
勿論、子供の行動は四六時中、親の目の届くものではない。
だが、だからと言って、こうした事故から子供を守ることが出来ないか、と言われれば、決してそうではないはずだ。
親の目の届かない場所があるからこそ、普段から、踏切や線路には、子供だけでは近寄らないこと、勿論、そんな場所では遊ばないことを、恐怖心を植え付けることで教えこんでおく必要がある。
子供が幼稚園に行くくらいになれば、個人差はあるにしても、親の普段の対応次第で、理解はしてくれる。
難しいとするならば、生活環境の中で、電車を見たり、踏切や線路を見る機会がない場合だ。
この男の子がそうした環境で生活をしていて、踏切や線路、電車の怖さを知る機会がなく、今回の事故に遭ってしまったのなら、それは本当に不幸なことだ。
それでも、同じ子供を持つ親として、この事故を不幸な事故として終わらせてはならない。
少なくとも、自分の子供だけは、こうした事故から守る責任が親にはある。
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