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2013年12月21日21:20

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京アニ&Do C・T・F・K 2013(後編)

○15:00〜 プロデューサー対談!

登壇者
大橋永晴さん(「中二病」プロデューサー)
八田真一郎さん(「Free!」プロデューサー)
中村伸一さん(ポニーキャニオン)
斎藤滋さん(ランティス)


司会は、京都アニメーションのむらもとさん(村元克彦さん?)




むらもとさん(以下・む)「中村さん、その頭(坊主頭)、どうしたんですか。」


中村伸一さん(以下・中)
「いきなり頭の話。(笑)
これは、北白川豆大カットです。」(笑)


八田真一郎さん(以下・八)
「実は、京都アニメーションでオリジナルをやろうという話がでていたので、
アニメーションDoでもオリジナルをやりたいという気分がありまして、
では、アニメーションDoでオリジナルをやるとすれば、どういうものなのかな、
という事でつくった映像があったんですけど、流していただけますか。






このCMを『たまこまーけっと』の放送の中で突然流させていただいたところ、
好評をいただきまして、
これは作品として成立するのではないか、と、
このCMをきっかけにして『Free!』という作品ができました。

京都アニメーションが京都からアニメーションを発信しようとしているなら、
アニメーションDoは大阪から世界にアニメを発信していこう、という事です。」







『舞台にする場所はどうやって決めるんですか。』



む「『中二病』は大津でいいですか?」


大橋永晴さん(以下・大)
「基本的に原作がある場合、原作者が思い描いている場所を使うという場合もありますが、
『中二病』の場合は、石原(立也)監督のほうから、
『ぜひ、大津に綺麗で使いたい場所があるから、
できる限り使わせていただけないか、というお話をしたところ、
快諾いただけまして。
地元では有名なデートスポットとか。

石原監督は、放っておくと、カメラを持ってどこに入っていくか分からない。
それをどうやって抑えようとするかが大変でした。
以前、作品名は申し上げられませんが、雪の街を舞台にしたアニメのロケハンに行きまして、
本当に雪山に登りまして、
ズズズズーっと崖から落ちそうになったというエピソードがあります。」


む「『Free!』は、鳥取の岩美町。」


大「港町という事で、綺麗なところがある、と監督と決めました。」



む「基本、うちの監督のこだわりで。

キャラクターがそこに住んでいると思っていいんですか。」



大「参考にはさせていただいていますが、
現地に行ったけど、『あれ、違ったぞ。』というメールを送らないでください。」(笑)









(音楽について)

中「監督のご要望を聞いて頭を悩ませるという感じで。
山田(尚子)さんの注文がですね、
非常に力強いんですが、読み解くのが難しい。
男なんで正解を求めるんですけど、その正解を導き出してください、みたいな。
感じでは分かるんですけど、言葉にするのは難しい、と。」


大「山田さんって、何かにつけて『かわいい!!』って言うんですけど、
その『かわいい!!』にもいろいろあって。」


中「それをなんとか理解しようと努めました。」


斎藤滋さん(以下・斎)
「監督がフィルムに何を求めているかを考えて、
世間の流れ、アニメ業界のムード、それを加えたところでどうなるかで
選んでいくんですよ。

多分、石原さんは感覚のタイプかな、と思います。
キーワードをいただいて、なんとなくい言いたいことは分かるんだけど、
石原さんの言いたい事と私の思っている事がイコールになるまでが大変でした。

『Free!』の内海(紘子)監督は具体的でして。
具体的にこういうものを、と例えもいただけました。

石立(太一)さんも監督の方で、キーワードで投げかけてくださるんですけど、
話を考えながら曲をつくっていったので、
こっちの路線に行っては戻り、という作業が多かった気がしますね。」


コンサートとかで、もう一度お客さんに来てもられるようにするのが
パッケージの役目の1つかと考えています。
歌やイベントと絡めて、お客さんに伝えていくのが大事だなーと感じています。
一体感が感じたいんじゃないのかな、と。
ここに来れば京都アニメーションが好きな人が集まってる、みたいな、
そういう場を求めているのかな、と思いました。

アニメーションで最初に出てくるのはオープニングなんですよ。
この作品ってこういうものだよ、とお客さんに伝えるのが
音楽の役目なのかな、と思います。」









(CDについて)

斎「アニメーションに関してはむしろ売り上げが伸びているのかな、と感じます。
アニメーションのCDはアニメーションのグッズの1つと
捉えてくださっていると思いますね。
グッズとしての形を高めるという気持ちでつくっていこうと思っています。」


中「ちょっと一時期、特典つきの物が喜ばれているのかな、という感じで
特典が過剰になっている時期があったんですけど、
最近は、パッケージそのものというか、
紙の質を良くしたり、手にとって楽しんでいただいたり、
作品の本質的なものを求めているのかな、と思います。」





む「これからアニメーションはどうなっていきますかね。」


大「アニメーション自体は、
多くの皆さんに支えていただいているという事は変わりませんので、
関わっている訳ではないんですけど、
メディアミックスという部分でアニメーションをどうやって皆さんにお伝えできるか、
我々京アニ、アニメーションをつくっている我々ができる精一杯の事を、
直接皆さんとふれさせていただける機会をつくるというのが
当社のプロデューサーの役目かな、と思いますので、
どういうふうな事ができるのか考えていきたいと思います。」


八「観ていただく方があっての作品でもありますので、
これがあったら明日の活力につながる、という作品になるようなものを、
というメッセージを打ち出していきますので、
そういうものを感じ取っていただきたいと思います。」


大「当社としては、大人でも子供でも、
いろんな方に支えていただいていく作品づくりかな、と思っていて、
そういう意味ではこの1年間に、
いろいろな作品づくりができたかな、と思います。」


む「皆さんが支持してくれるから作品がつくれるんだ、と
今、心から伝えたいです。」


斎「『ハルヒ』も6、7年前の作品で、
『学生の頃、○○観てました。』と言って現れる関係者の人が増えました。
取引先でも『○○観てました。』という人が増えてきて、
深夜アニメを身近なものとして観てきた人がどんどん社会に入ってきているので、
決定権のある方がアニメを使って何かしよう、という事を続けていくと、
もっともっとアニメが広がっていくんじゃないか、と思います。」


中「宣伝・販促は、京アニさんの作品を一番お客さんに近いところで届けていくという事で、
非常に気を使いながらやっています。
これからも京都アニメーションをよろしくお願いします。
願わくば、まずは『境界の彼方』の10話を観てください。
10話、すごくいいです。
できれば、1話からもう1回観てください。」


斎「『境界の彼方』、最終回、この間観たんですが、
みんな泣きました。
泣きすぎて鼻血が出るくらい。」(笑)


八「『Free!』自体はオンエア終了したんですが、
本当にたくさんの方から支持された、ありがたい作品だったと思います。

『see you next summer...』と書いちゃったんですが、」
どういう意味なんでしょうか。

(場内、拍手!!)

今の拍手の声を持って帰って、会議にかけたいと思います。」



大「私はこのイベント自体も担当をやらせていただいて、
今まで我々スタッフ一丸でつくってきた作品を
もっと深く知ってくだされば、と思って
こういう形にさせていただきました。
おかげさまで、『中二病でも恋がしたい!』2期も始まります。
我々としては『Free!』と『境界の彼方』に貸していたスタッフを
早く返していただきたいと思います。(笑)
これからも、心を込めて作品制作を続けていきたいと思いますので、
よろしくお願いします。」




























○16:15〜 「中二病」×「境界」キャラデザを語る!

登壇者
池田和美さん(「kanon」「CLANNAD」「中二病」キャラデザ)
門脇未来さん(「境界の彼方」キャラデザ)

そして、サプライズゲストとして、石立太一さん(「境界の彼方」監督)が登場。

司会は京都アニメーション製作映像部のせなみさん。(瀬波里梨さん?)




『池田さんは石原(立也)さんとよくタッグを組まれていますが、
キャラクターデザインを担当されるのはどういう経緯なんですか。』


池田和美さん(以下・池)
「直接言われる事もあるし、電話で言われる事もあるんですけど、
『今度こういう作品をやるんだけどやってみませんか。』と。
悩まない時はその場で『はい。』と言っちゃいますし、
悩むときは、後日返事をします。
割とあっさりです。」


石立太一さん(以下・立)
「悩む時って、どういう時なんですか?」


池「私の力量で大丈夫かな、と。」


門脇未来さん(以下・門)
「石立さんから電話が掛かってきた時、
『これは絶対怒られるわ。
私の作監人生終わった。』と思いました。」(笑)


池「『中二病』は、風の噂でやるとは聞いていたんですが、
話が来た時、本当だったんだ、って。
石原監督には過去の作品でお世話になったので
なんとなく、求められているものは分かるんです。」


せなみさん(以下・せ)
「なんで、門脇さんに作監をお願いしようとしたんですか。」


門「聞きたくない。」(笑)


立「以前から、門脇さんの描く絵のテイストが
『境界の彼方』に合ってるんじゃないかと思ってて。」


門「超嬉しいです。」


立「消去法ではないですよ。」


門「名前で選ばれたと思ってました。
栗山未来さんと名前だけ被ってて。」


立「最近気づいたんですよ。」(笑)







『やはり、眼元にはこだわっているんでしょうか。』


池「大きく映った時に、観る人の目が眼に行くという事で、
何度も打ち合わせしています。
どういう風に塗るか、眼の処理をどうするか、というのが一番問題になりましたよ。
特にデジタルになってから、グラデュエーションやぼかしができるようになって、
でも、処理の手をとめないように、
バランスのいい処理はどんなものかと考えていましたね。」


門「『境界』って、瞳孔が目立つように設定してるんですよ、、、ね。」


立「そうですよ。(笑)
眼のディテールとか、ほぼ門脇さんが決めてくださっていた気がするので。」


せ「瞳もそうですが、デザインしていて気を使ったのはどういうところですか。」


池「六花は眼帯で片眼が隠れているので芝居がつけにくくて。
眼帯をつけてる側は全然かわいくなくて。
本編では動かす事でなんとかなるんですが、
版権イラストでは、隠れている1/3でとうやって描くかという事に気をつけています。」


立「『中二病』第1期の最終回で演出を担当したんですが、
演出する上でややこしいな、と思って。
ラストのシーンで相当無理して六花の顔が見えるように描いてるんですよ。」


池「眼帯がある事自体は気にしてなくて、
でも、絵面の問題で、どうにかしてかわいく見せようと。
眼帯込みのかわいさというものも。

外してくれると嬉しいんですけど、外すと眼がコンタクトで色が違ってややこしくて。」


せ「未来の眼鏡ってどうだったんですか。」


門「表情が隠れる事があって、めっちゃ苦労しました。」


立「眼鏡のつるで隠れた眼のかわいさがあって好きです。
表情をちょっと隠したいときに便利だな、と。」


門「未来はまだいいんですけど、弥勒は。」


立「弥勒はどうでもいいじゃないですか。」(笑)


門「監督は弥勒をないがしろにするんですよ。」







む「アニメオリジナルキャラクターはどのようにつくったのですか。」


池「4人並んだ時にどういうバランスになるのかな、と。
思いっきり長いのと、その中間くらいと、
1人くらい髪くくってるのがいてもいいかな、と。」


門「『境界』って、原作に出てきつつもビジュアルがないキャラのほうが
難しかったです。
原作の描写やと『髪の毛が長くて色気があって』って書いてあっても
そのまま描いたらオカマみたいになって、どこまで無視するのか。」(笑)


池「一色くんは、原作では最初から坊主だったんですけど、
逆算して髪を生やしていって、凄く苦労しました。(笑)
ゴールが見えているので、どんな髪型にするのか。
最終的にワカメちゃんみたいな髪型になりました。」






せ「男性キャラを描く時に意識する事は何ですか。」


門「私、何も意識してないです。
己の欲望のおもむくままに。
でも、版権とかで男性キャラのみのイラストがあると照れてしまって、
『監督、すいません。』と。

『Free!』描く人、すげーな、と。(笑)
男ばっかりで。」


池「『中二病』でも1回だけ勇太と一色だけのイラストの発注があって、
どういうものが求められているのか苦労しました。」







せ「六花のゴスロリファッション、私服以外のデザインは
どうやって決めていましたか。」


池「監督がどこからともなくゴスロリ系の雑誌を用意してくださって
系統が固まってきました。
六花の場合はあくまでもかわいらしい系統でお願いしました。
ゴスロリというより、私服としてお願いします、と。」








せ「戦闘シーンの総作画監督としてのこだわりは。」


門「戦闘の流れは演出や監督がつくってくれるんですが、
個人的な趣味で秋人のおでこと生え際を見せてやるぜ、と。」(笑)








せ「お互いのキャラクターについて、どういう印象ですか。」


池「観ていて面白いのは博臣です。」


門「博臣はしかたないですよ。」(笑)


池「いつも絵コンテ見てると、
博臣が変なポーズしているカットばっかり見かけるんです。」


立「博臣は妹への愛がぶれないじゃないですか。
それがちょっと気持ち悪いなという次元まで行ってるだけで。(笑)
そこは男らしいと思います。
だから、変じゃないですよ。」(笑)


門「『中二病』1期の13話作監担当した事があるんですけど、
丹生谷と凸守のペアにグッときましたね。」


池「『中二病』の2期が年明けから始まりますが、
どうか楽しみにしていただけたらと思います。」


門「『境界の彼方』、今、絶賛1期製作中ですので、
ぜひ、楽しんでいただければ、と思います。」


立「『境界の彼方』、お願いします。」












こうして、「スタッフトークイベント」は全て終了。

なかなか直接見れる機会のない京アニの主力スタッフをいっぱい見る事ができて、
生のトークをたっぷり聴くことができた、
京アニ信者的に感動で胸がいっぱいな1日となりました!!


そして、トークイベント終了後は、閉館時間ぎりぎりまで、
広い会場じゅうにたっぷりと展示されていた、
凄まじい数の「中二病」「たまこ」「Free!」「境界の彼方」4作品の
原画や設定画、アフレコ台本などを目に焼き付けました。

正直、展示されている原画等を見てまわるだけでも、
普通に丸1日かかってしまうようなボリュームでした


特に、「たまこまーけっと」の原画は「光っていて」、
本当に、ずっと1日中でも見ていたかったです!!
帰りたくなかった!!







さすがは、地元・京都と言わんばかりの京アニの祭典!!

ぜひとも、来年もまた開催してほしいと、心から思います!!










※↓チケット前売り購入特典のポストカードセット。
これはかなり凄い、、、。

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