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2013年10月20日16:57

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「恐怖トンネル」パラグラフ1

「恐怖トンネル」
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いつしか恐怖トンネルと呼ばれるようになった廃トンネルがあった。そのトンネルの中程には、さらに奥に進むも何があったのか、トンネルを抜けるのを諦めて引き返してきた者が置いたといわれる進入防止のためのドラム缶と、その上には拾ったものかどうかは定かでないがマネキンの頭が置かれているという。それほどまでにトンネルの中程より奥で恐ろしいことが起こったのであろうか。幸いにしてそれらは効果があったようで、ドラム缶の上に置かれたマネキンの頭を見たとたんに慌てて引き返し、中程より奥に進む者はいなくなり、恐怖トンネルと呼ばれるようになってからは、トンネルを抜けた者は未だかつていないそうである。
この物語の主人公である君は、少しは心霊やオカルトなどに興味はあったが、今まで心霊スポットと呼ばれる場所には近づいたことがなかった。君は今までに幽霊を見たこともなく、どちらかと言うと怖がりな方であり、夜に心霊特集などの怖いテレビ番組を観た後には、1人でお風呂に入ることができなかったりした。
そんなある日、君は同じバイトで働いていた2つ年下の女の子を好きになり、その日のバイトが終わってから、女の子に付き合ってほしいと告白した。すると、女の子は付き合う条件として恐怖トンネルを夜に1人で抜けて、その証拠の写真を見せてくれたらOKすると言ったのである。
君はその女の子を本当に好きになっており、そんなことならさっそく今日の夜に行って写真を撮ってくると言ってしまったのだった。それを聞いた女の子はえらく驚いた表情をしていた。
君は準備のためにすぐに女の子と別れ、それには気づかなかったのだが。おそらく女の子の方にしてみれば、数人で行っても中程までしか行けず、ましてやたった1人で恐怖トンネルを抜けられるはずがないと思い、最初から断るつもりで言ったのだろう。
君は1人暮らしをしているアパートに戻ると、写真をあと25枚撮れるデジカメ、単二電池2つを使用する大きめの懐中電灯と予備の単二電池2つ、トンネルの天井から雫が落ちてきた時のための帽子、地面がぬかるんでいた時のための長靴を身につけ、夜の10時に歩きで恐怖トンネルに向かった。さすがに深夜に心霊スポットに1人で行くことはできなかったからだ。女の子は時間の指定まではしなかったので、夜であれば問題ないはずだと君は考えたのである。恐怖トンネルはアパートから歩いて15分ぐらいの距離にあり、歩きなのは引き返すのが怖くなった時に抜けたらそのまま帰るのに都合が良いからだった。
やや急ぎ足になっていたのであろうか、10分少々で前方に恐怖トンネルの入り口が見えてきた。まるで大きな口を開けて君を待ち構える魔物のようである。入り口からは出口の明かりは見えない。トンネルは入り口照明も基本照明も今は灯っていない。確か造られたのは大正時代末期だと君は記憶していた。月明かりに照らされて、トンネル入り口の側面が時代を感じさせる茶色いレンガなのがわかった。少なくとも入り口付近は地面がぬかるんでいないのを見て君はホッとする。月明かりの届かない奥の方は真っ暗で何があるのか見えない。君はようやく懐中電灯の明かりを灯す。予備の電池が何よりも心強く感じられた。トンネルの側面を照らしてみるが、落書きらしきものはまだ見当たらない。
さて、君はここから奥へ進む勇気があるだろうか?

もちろんある へ
もちろんない へ

恐怖の留守番の前に自身初の心霊ゲームブックとなるのでしょうか。
加筆や修正をしますが、ちょろっと書いたのを公開してみます。
今回は写真を撮ることがキーになり、撮った写真によって結末が変わるようにしようと思います。
写真を撮りたいパラグラフに10を加えたパラグラフに進むことで写真を撮ることができ、撮れる指示がないのがこのゲームの難しいところにします。
無駄に撮るとアウトです。

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