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2013年10月07日21:39

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「名もなき小さな島」パラグラフ1

「名もなき小さな島(仮題)」

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君の家からは名もなき小さな島が見えていて、子供の頃からあの島はどうなっているのだろう、上陸してみたいと思い続けていた。
時は流れ、君は高校3年生になっていた。自分では、もう立派な大人だと思っていた。あの島に上陸する時が来たのだと。
夏休みの1ヶ月前からイカダ作りを始めた。近くの竹林の竹を切り、学校から帰ってきては、毎日こっそりとイカダを作り、夏休み初日に完成した。
すぐさま近くの川にイカダを流し、残った竹で作ったオールを操って漕ぎ出す。島には1時間ほどで上陸できた。ここまで君1人だけの力で。
今、君が立っているのは島の南西の辺りの砂浜だ。島の奥には木々の生い茂る森があり、森を取り囲むかのように砂浜が左右に続いている。イカダは流されないように、波打ち際から10メートルほど離れた小高い砂浜に移動させた。とりあえずこれだけ離れていたら流されることはないだろう。
砂浜には、たくさんのペットボトルや流木、見たことのない形の瓶、髪の抜け落ちたマネキンなどの漂着物が打ち上げられている。海の向こうからの漂着物らしい読めない文字の商品名の洗剤の容器もある。無人と言われていただけあって、人影らしきものは見当たらないし、人が住んでいる形跡もない。水があるなら動物ぐらいはいるかもしれない。君は数時間か、水があっても明日の朝には帰るつもりで何も持って来てはいない。それほど遠くない距離にある島に危機感は感じていなかったのだ。ひとまず水と昼食を探しに島を探検してみることにした。
その前に、君は島に上陸してから何か気になっただろうか?

イカダ へ
漂着物 へ
気になるものはないなら、探検を始めよう。
森に入る へ
右の砂浜を進む へ
左の砂浜を進む へ

前々から無人島サバイバルもののゲームブックは作ってみたいと思っていて、ふと思いついたのでちょっと書いてみました。コンセプトは、身近な感じ、自分が本当に島に上陸した感じ、です。結末は今までになかったようなのを考えてあります。

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