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2013年09月22日08:29

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『海を渡る友情』『オモニと少年』

 21日。夕方から、マイミクさんがやってる韓国関連映画の上映会に。

 一本目『海を渡る友情』(1960、モノクロ、教育映画なので授業時間に合わせて50分、文部省選定)。
 足立区。家族で北朝鮮に帰国しようとする小学校5年生の崔正哲。彼をいじめていた宮本幸男は、父から、実はお前も朝鮮人だと告げられる。日本人である幸男の母親も最初帰国を嫌がっていたが、幸男ともども心の葛藤を乗り越え、帰国する日が来た。

→ 悪意やイジメ以上に、無知な善意の方が悪質で人を傷つける、というのが良く分かる映画。幸男の事情について、幸男の承諾も得ずに同級生達にペラペラ喋る教員。北と南の状況を把握もせずに、脳天気に帰国事業を応援するこのような映画を選定してしまう文部省。映画としては良くできているだけに、なおさらやるせない。




 二本目『オモニと少年』(1958、モノクロ、教育映画なので授業時間に合わせて50分。出演は劇団民芸のメンバーで、主演の金ハルモニは北林谷栄)。

 炭坑村。父子で暮らしていたのに、父親も病死した一郎。引き取ってくれる身寄りもなかなか見つからない。孤児院にやるしかないか、と皆が相談する中、隣家に住む金ハルモニは、赤子だった息子を亡くしたことのある過去から、自分が世話をすると言い出す。。

→ 実話ベースだそう。こちらは良い映画。役者さんも皆、熱演だし、シナリオも不自然さが少ない。

 ただ、金ハルモニが「友達は、朝鮮語でトンム」と言うのは不自然。これは北朝鮮が成立してから出て来た用法で、ハルモニが朝鮮にいた頃は、そういう用法は無かったハズだから。在日の間でも子どもが朝鮮学校に通っている世帯には、そのような用法が広がっていたかもしれないけれど。
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