Jリーグ、2015年シーズンから2ステージ制への移行が決定
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総じて主要クラブ（浦和レッズを含めて）のファン・サポーターは、２ステージ制への移行については猛烈に反対していたはずであるが、それでも強引に押し切るとすれば、ファン無視の暴挙としか言いようがない。
Jリーグのファンの平均年齢が39歳くらいだったと思うが、新たな若い層のファンを開拓するために、Jリーグ機構としても懸命に知恵を絞っているのは理解できるが、もっと謙虚にかつ大胆にアイデアを募るべきではないのか。
そもそも、２シーズン制にして、前半・後半に分けて総当たり戦を実施する場合、現在のJ1だと18チームもあるので、前半・後半それぞれで「ホーム＆アウェイ方式」を公平に実施することは日程的に無理である。
公平感を欠く試合運営を前提にして、≪各ステージで2位以内に入ったクラブがスーパーステージ（仮称）へ進出。そこで優勝したクラブが、年間勝ち点1位となったクラブとチャンピオンシップ（仮称）を行い、年間チャンピオンを決める。≫といった「ちゃぶ台返し」のようなゲームを実施したとしても、たぶん盛り上がらないのではないか。我々の感覚でいけば、所詮、「年間勝ち点１位」のクラブこそが本当の意味での��1クラブであり、それ以外は「粉飾」である。
もし本気で前半・後半の2ステージ制をやりたいのであれば、ひとつのやり方は、J１のクラブ数をもっと絞り込むべきであろう。Jリーグ発足時のように10クラブ程度であれば、前半・後半でぞれぞれ「ホーム＆アウェイ方式」で総当たり戦をやったとしても、それぞれ18試合ということになるので、現在より多少日程が厳しくなるものの、やってやれなくはない感じがする。
更に言えば、同じJリーグである以上、J１が２ステージ制を導入するのであれば、J２以下も同じような枠組みで運営すべきであろう。そうなると、J２の２２クラブも多すぎるので、半分に絞らざるを得ない。
要するに、今度新たに発足するJ３を無視して、現在のJ１・J２に所属する40クラブだけ限定で議論するとしても、現在の2部制から4部制（J１〜J４）にするくらいの大胆な改組をやるくらいの覚悟がなければ、単に目先の興行だけを考えて、２ステージ制の導入などということを軽々しく言うべきではないのだ。
でももし本気で、そこまでやる覚悟で、J１は10クラブだけに絞り込むというのであれば、これはこれで面白いと思う。いまのJ１は各クラブチームの実力がかなり均衡しているので、降格争いは白熱を極めるにちがいない。この文章を書いているのは9月11日であるが、現状のJ１では、8位が名古屋、9位が柏、10位がFC東京であるが、このメンツで降格争いというのは考えただけで凄まじい。どのクラブも必死にならざるを得ないので、興行としてのコンテンツの価値は現状よりも上がるのは間違いない。アジアでのJリーグのブランド力向上にもつながるのではないだろうか。
話が少し逸れてしまったが、単純に目先の興行だけを考えての２ステージ制は公平性で根本的な問題を抱えている以上、少なくとも真面目なサッカー・ファンにとっては魅力的な提案とは到底考えられないということ、もしそれでも２ステージ制を導入したいのであれば、現在のクラブ数を絞るくらいの大掛かりな枠組みの見直しもセットで検討すべきであるということを、Jリーグ機構はぜひ考えてもらいたいものである。
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