どうも、数日前、母と2人で歩いていると母の知り合いが私のほうを見て「あら、お孫さんですか?」と言ってきたショックから、母がまだ立ち直らない葉桜です。
うわごとのように「アンタはええわ…、アンタは(若く見られたんだから)ええわ…」とつぶやいています。
さて、今回の日記ですが、また愚痴っぽくなるかもしれません。
読み飛ばし、ガン無視、あざ笑い、好きなようにご利用いただけましたら幸いです。
6月26日、30日と更新させていただきました、「一刀リョウ断」の後日談でございます。
前回よりさらにリョウを悪く書いておりますので、また公開範囲を絞られていただいています。
〈登場人物〉
同僚さん:20代前半に見えるベビーフェイスの30歳衛生士さん。既婚者。
「好きな男性のタイプは?」と聞くと「竹野内豊みたいな薄い顔の人が好き」と言われ、葉桜を混乱させた。
北斗:大学時代の友人でありマイミク。
おそらく本人に自覚は無いが天然キャラ。21歳まで、泣ける映画でお馴染みの『火垂るの墓』の節子の死因を『泥団子の誤飲による窒息死』だと思っていたらしい。
リョウ:葉桜の大学時代の先輩。会うたび「あれ、瘦せた?」と聞いてきたり、冬の日の電話切り際に「あったかくして寝ろよ」と言ってきたり、ベタなモテテクニックを酷使する癖がある。『メンズノンノに載っていそうなテクニックをよく使う』ことでMr.メンズノンノと呼んでいたが、周囲から「あだ名の付け方が分かりにくい」と酷評がきた。
【第1章】葉桜、平穏な日々をおくる。
昼休み、衛生士の同僚さんと2人談笑しながらランチ。
同僚「そういえば葉桜さん、最近Mrメンズノンノとは連絡しているの?」
私「それがねぇ、全然連絡がないんですよぉ♪」
大学時代の先輩、Mr.メンズノンノことリョウ先輩(仮名)から約1ヶ月ほど、なんの連絡もなかった。私から彼に連絡することはもともと少ない。正月くらいだ。
「最近、先輩から連絡がない」と告げると、おかあはもう大喜びである。
狂ったように「よかったよかった」といい続けていた。
同僚「でもメンズノンノはさぁ、葉桜さんのこと好きなんじゃない?」(注:個人の意見です)
私「いやいや、無いですよ」
同僚「だってさぁ、好きでもない女に夜中電話かけたりするかな?」(注:くれぐれも個人の意見です)
私「いや、ただの電話好きなんですよ」
同僚「わからんじゃん。次に会った時には告白されると見た!」
私「まぁ〜、Mrメンズノンノのことだからとりあえず夜景の見えるところには連れて行かれますね」
同僚「海が見えるとこかもね」
私「んで海に向かって告白されるわけですね」
同僚「後部座席に花束があってね」
私「冬だったら自分の着てたコートとかかけられて?」
同僚「ビルのライトで文字とかつくったりね」
私「ライトアップのときには指鳴らしますね」
同僚「目をほそめて言うのかね?」
私「ちょっと顎をあげてね」
とまらない『メンズノンノに載っていそうな告白予報』
また別の日、大学時代の友人、北斗くんとモスバーガーでご飯を食べていたときのこと。
北斗「葉桜、初コンパはどうだった?」
私「あの日開催されたのは世間でコンパと呼べるシロモノではないということは分かった」
北斗「お金とかってやっぱ向こうが多めに出してくれるん?」
私「あぁ、うん。そこは女扱いしてくれた」
北斗「そうか、葉桜のことを女扱いしてくれる人がいるんだね(超失礼)」
私「でもな2000円多く出してもろうても全然採算合わんわい。
こちとら初コンパだからって7500円のワンピ買うんとるんじゃっつの。払えっ」
北斗「(なんだかんだで気張ってたんじゃん…)
まぁネタになったから良かったじゃん!また行きなよ。日記のために行きなよ」
私「また葉桜家が若干荒れるからヤだよ」
北斗「あぁそう?じゃあもう少し落ち着いてから行きなよ」
私「う〜ん、北斗くんが女の子だったら、絶対キタ子誘って一緒にコンパ行くのに」
北斗「いやぁ、僕は普通に楽しいコンパに行きたい」
おい、コラ!私にナニモ 生ミダサナイ 2ジカンを散々薦めておきながら、自分だけちゃっかりと楽しい想いしようとはどういうこった!!?
【第2章:葉桜、再びお誘いがかかる】
休日の昼下がり、本多孝好の短編小説を読みながらゴロゴロしていた。
ポペンッ♪
LINEが来た。リョウ先輩である。
リョウ「久しぶり。元気?」
私「おひさしぶりです、元気ですよ」
リョウ「いまTELできる?」
細かいが、この人は頑なに「電話できる?」のことを「TELできる?」と聞くのは何故なのか。
私「大丈夫ですよ」
リョウ「よし」
なにが「よし」じゃ。
ワシャ犬か。
通話画面に切り替わり、私は『応答』ボタンを押す。
リョウ「こんにちは」
私「あ、どうも、こんにちはー」
リョウ「葉桜さん、最近どう?男はできたか」
たいてい電話が来てすぐこの人が出すのはこの手の話題だ。
それに「ないっす」と私が答え、「ダメじゃん!」と軽くしかられるのが決まった流れ。
私はいつもの流れに飽きてきていた。自分もできてないのに「ダメじゃん」と上から言われるのにも嫌気が差していた。
私「気になっている男の人がいます」
リョウ「えっ!?」
驚きと、あと嬉しさがまじった声。
リョウ「あぁ、そう。良かったじゃん、良かったじゃん。頑張ってね、葉桜さん」
私「あぁ、はい、ありがとうございます。先輩はどうなんですか?」
リョウ「俺は女友達から女の子1人紹介してもらったよ。3つ年下の子。葉桜さんより1つ下だね」
私「そうなんですか〜」
なぁ〜んだ。ほらみたことか同僚さん。何が後部座席から花束を取り出し、自分のコートを渡しながら、指を鳴らしてビルのライトで文字をつくったあと、目細めて顎ちょっと上げて夜景の見える海にむかって愛の告白だ。
やっぱり何でもなかったじゃないか。
リョウ「ところでさ、葉桜さん」
私「はい?」
リョウ「またコンパしたいんだけど、頼めない?来月あたり」
゙;`;:゙;`;:゙;:゙;`;:゙;`;:゙;`ヽ(゚ε゚ゞ)ブッ!!
何だったんだ、今までの話の流れは!?
リョウ「俺の友達のS(前回コンパに来ていた男性)がしばらく忙しくて休みとれなかったんだけど、ようやく休み取れるようになってさ」
つまり空白の1ヵ月半の理由がそれということであろう。
ということは、私はリョウにとって『コンパ要員』だということか。
リョウ「葉桜さんもこないだ楽しかったって言ってくれたし」
ここで疑問なんだが、「今日どうだった?」と聞かれた場合、「はい、楽しかったです」という以外の返答方法があるのだろうか?
「クソつまんなかったです」「ゲロおもんなかったです」「もっとマシかと思っていたぜ、このブタ野郎」なんて言えないじゃないか。
文部省で定めてくれませんか。
「はい、凄く楽しかったです。素敵な時間をありがとうございました。是非またご一緒させてくださいね」までが『楽しかったです』という意味で、
「はい、楽しかったです」だけだったら『さようなら』という意味である、とか。
京都の有名な風習で『ぶぶ漬け(お茶漬け)でもいかがどすか?』という言葉があるらしい。
庭先などで話していた際、「ぶぶ漬けでもいかがどすか?」と言われたら、「そろそろおいとましてくださいな」という意味であるそうだ。
岡山にもそんなんがほしい。
ちなみに友人Yは「お料理美味しかったですね」「落ち着いた雰囲気のお店でしたね」など、コンパ自体の話を一切無視して他の点を褒めろ、といい、
友人Kは「肝心なのは返答の仕方じゃない。その場は『楽しかった』と言っておいて、少しずつ彼から距離と置き、徐々にフェードアウトしていくのが正解だ」といった。
よろしければご参考ください。
さて話は戻るが、またもなおコンパに誘われてしまった。
もちろん行きたくないが、問題はそれ以前に誘う人がいないということだ。
前回のコンパの話を話すぎて、おそらくもう誰も「そんな楽しくなさそうなコンパ行かない…」と思っていることだろう。
どう断ろうか悩んだ私は、YAHOO!知恵袋で「先輩 コンパ 断り方」で検索し、似たような同志を見つけては「わかるぅ、わかるよぉ。勝手に楽しみにされても困るよねぇぇぇ」とスマホ握り締めて涙ながらに独り言をつぶやく、かなりヤバ目の状況だ。
解答を検索していたら「どうして私がこんなことで悩まなくてはならないんだろう」と腹が立ってきた。
LIONジジイの時もそうだが、どうして私が好きでもない、そして私のことを好きなのかどうか分からない男のためにこんなに悩まなくてはならないのだ。どうせなら私だって普通の恋愛で悩みたい。J-POPの歌詞で慰めてもらえる悩みを持ちたい。
どこの歌手が「着信音のたび怯えるよ やっぱりキミかよ 60オジジ♪」とか「どうか嫌がっている気持ちを察して 届けこの想い I don’t want to go」とか歌ってくれるというんだ。
憤りの気持ちは膨れ、YAHOO!知恵袋の検索ボックスに一文字加えた。
『うっとおしい 先輩 コンパ 断り方』
ログインしてコメントを確認・投稿する