後藤新平という政治家は一部に非常に人気がある。「大風呂敷」といわれる一方で「先見の明」があっただの「国家百年の計」だの…。一度NHKが批判的に取り上げたら袋叩きにあったこともあった。(この件に関しては私はNHKを弁護する気はない。)
しかし、まあ、あれだ。百年の失策も犯している。
虎ノ門事件というテロがあった。当時皇太子だった昭和の陛下の暗殺未遂事件である。当然警備の責任を負う警察が問われた。
この時、内務大臣だったのが後藤である。内務大臣は警察を所管するので首になった。まあ、これは仕方がない。巡り合わせである。
直接の警察の担当者が警視庁警務部長である。これが正力松太郎という男だった。この男も首になった。当たり前である。
問題はその後である。正力が後藤に無心した(金を貸してくれといった。)のである。
正力を見込んでいた後藤は、二つ返事でこれを了解した。正力には何も言わなかったが、この時、後藤は家屋敷を抵当に入れて金を工面したという。
正力はその金で「読売新聞社」という当時潰れかけのボロ新聞を買収した。いうまでもなく現在のゴミウリである。
まあ、後は皆までいうのは野暮というものだろう。
あの時、金さえ貸さなければ……
あの時、金さえ貸さなければ……
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