維新が地元でも危機感 参院選
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光あるところに影がある。火を消すには水である。白黒つけたい紅白の歌合戦、女を求めて男は左右に走り、上下に立場が入れ替わる。陰陽、人間は二つの相対するものを位置づけて思考する。二大政党制というのもその一つと言えるかもしれない。共和党か民主党か、アメリカ国民はどちらかを支持し、大統領を選ぶ。与党を陽とするならば、野党が陰である。それが一体となって議会を為し、その上に政府が成立するわけだ。
ところが、日本で二大政党制は民主党の失敗により潰えた。これでほぼ国政に関して自民党に対抗しうる勢力は消えたと言っていい。可能性としては民主党保守勢力、みんなの党、維新の会の合併、連立による政権交代のみがほぼ唯一残された可能性なのだろうが、今のところそれは難しそうだ。元々、陰の力が弱すぎるのである。
自民党の長期政権が続くことは想像に難くない。それを悪いとは言わないが、権力は必ず腐敗するものだ。ゆえに陰の力は常に陽の力に対して緊張感を与え続けねばならない。だが陰の力として自民党に相対するべき政党はどうあるべきなのであろうか？
おそらく内政に関しては二つの方向性がある。
一つ目は国家の役割を縮小する政党だ。社会保障をよりドラスティックに削減し、減税を行い、自助を国民に要求する。
二つ目は国家の役割を拡大化していく政党だ。社会保障を拡大し、一方でその財源として増税を行う政党だ。
既存の野党はこのいずれかのカテゴリ-に属し、その中で部分的差異を主張しているにすぎない。陽たる自民党はこの二つの中間地点に存在し、与党としてのバランスを取っているわけだ。
具体的に党名を挙げるととこのような感じだろうか？
�￣� みんなの党・維新の会
陽 自民党 公明党
��陰 民主党・共産党・社民党・生活党・緑の風
極端すぎる主張は日本人の大半から嫌われるのであって、多数からは排除される。
その上で�，鉢△寮�力は基本的に相いれない。ゆえに野党の結集は困難なのである。寄らば大樹という手もあるが、そのような人物が誰一人いないこともまたその理由であろう。
そのため、細かな差異を気にして、野党はむしろどんどん分裂していくのだ。アイディンティティを重視した結果、お山の大将ばかりが増えていく。結果として自民党は悠々と勝利するのだ。
かくして陰はどんどん小さくなるのだが、政治は数だという基本を野党の多くは忘れてはいまいか？
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