理屈は納得できるので

宮崎駿監督の声優論に賛否の声
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=2490234


否定する連中は想像力と読解力が無いなとしか。

宮崎アニメと言ってもナウシカから魔女宅までの数作と、以降の作品群では文法が違ってて。
これを如実に示すのが2008年ヴェネツィア国際映画祭での
「アニメとかじゃなく、映画を作っていると思ってます。」という発言だと思うので。

より「オリジナリティに特化した作品」を目論んでいるのであろうと思うのだな。
そうなると「職業声優」の起用と言うのは「その声優が演じた他のキャラクターの影」を
どうしたって引き寄せてしまうものなので。

まさか「ジブリ映画一作に主演したら声優引退」と言う訳にも（職業声優であるなら）いくまい？

ところがこれが俳優などであれば（主職業が声優ではないので）目論む場所に着地しやすいのだ。
演技が（指導に従って）ちゃんとこなせる人物であれば、職業声優である必要はまったく無いのだ。
ジブリのように数年単位で一作品を創るような環境であれば尚更である。

また現在の日本国産のほとんどの「アニメ」で必要とされている「声質」は
「単体キャラクターの存在感を立たせる」旨を前提にしているように思える。
そういった「声優」の需要と、「ジブリ」の需要が合致していない事もあるのだろうと思う。