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2009年 6/5の旅日記から〜
6/5、万感の思いを込めて
汽笛は鳴ってしまった。
早めに熊本駅に着いたので、
熊本市電に何台か乗って
時間を潰して熊本駅に戻ると、もうハチロクは停車してた。
横に藤原豆腐店とは書いてなかった。
熊本駅は
大撮影会になってた。
SL人吉はどこへ行っても大人気だ。
ほんの数年前までこの駅から走ってたのに、どこへ行っても注目の的。
実際、南九州観光客誘致や、地元活性化の強力なカンフル剤となってることは確かだろう。
熊本駅からSL人吉⇒いさぶろう・しんぺい⇒隼人の風⇒九州新幹線つばめ・リレーつばめ・・・の観光列車周遊コースを作り上げてて、そこからあそ1962や、なのはなDX、3セクローカル線・・・等の、支流も。
JR九州は、
九州新幹線全線開通で囲い込みを完成させようとしてる。
4億かけてレストアしたものの、決して高くない投資。
しかし、なにより一番感じたのは、熊本〜人吉間の住民のマインド、
平日にもかかわらず、多くの人がSL人吉を見に肥薩線沿いに集まってる。
洗濯物を干してるおばちゃん、家族連れや、幼稚園の先生、園児たち、みんなこちらに向かって笑顔で手を振ってる。
JR九州のHPの
PVかと思うぐらい、みんないい笑顔
その幼稚園の園児たちの横に、田んぼで農作業をしてる70歳ぐらいの夫婦が並んで手を振ってた。
なんか、それを見て、なぜか突然
目頭が熱くなった
というか、
おごっつお弁当を食べながら号泣してた。
なぜかは良く分からない。
まわりに誰もいなくて良かった。
この列車は九州各地を周り、地球を何周もするぐらい走り、当然ここ人吉の地でも走ってて、
このおじいちゃん、おばあちゃんも、おそらく、ずっとこの地で生きてきて、若い頃ずっとこの列車を見てきてるはずである。
あるいは、乗車したことも。
そこから何十年もの時を経て、再びこの地を走ってる列車に、二人並んで笑顔で手を振ってる。
そんな背景を考えると、さらに
熱いものが。
列車は川線に入り、さらに川を遡って行き、あちこちで
手を振る人の姿が。
3歳ぐらいの子が手を振りながら、土手を走って追いかけてくる。
車内のおばちゃん達の、黄色い声が飛ぶ。
きっと、あのおじいちゃん達とは2〜3世代違うこの子達もまた、この列車の新たな記憶を刻んでいくんだろう。
JR九州では“手を振レール運動?”みたいなことをやってるらしいが、それが列車の中だけなのか、自治体、住民一体となってやってるのか分からないのだが、義務感でわざわざ見に来ないし、あんな笑顔は出ない。
何度も言うが、ホントに印象的な
笑顔。
この列車は地元に、経済効果以上の大きな効果も与えている。
今回、水戸岡鋭冶の最新作を見に行こうと思ってただけで、正直そんなに期待もしてなかったが、こんな旅は初めてかもしれない。
こんな良いモノを見せてもらった事に感謝。
JR九州のSL復活に携わった全ての人、それを演出した水戸岡鋭冶、地元住民他、全ての人に感謝。
我が地元の誇り、JR九州が、またイイ仕事をしてくれました。
あまりに素晴らしくて、この列車には気軽に何度も乗りたくない気がする。
こんな
日記を書いて引かれる方もおられるかもしれませんが、自分が体験したことを多くの旅好きの人に知って欲しくて
日記に書きました。
でも、こんな
日記を書く俺って・・・
ステキやん
以上、
2009年 6/5の旅日記からでした。
蒸気機関車は必要なのか――岐路に立つSL観光
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=2476361
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