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2013年06月20日16:27

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タイトロープ

白杖の男性 線路に転落も無事
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2474463

今日は、電車通勤をしていて、少し気になったことを日記にしたいと思う。

今から、3年くらい前だったろうか。
全盲の落語家の笑福亭伯鶴という方が、阪急宝塚線、三国駅のホームで電車と接触し、そのまま電車とホームの間に挟まったまま、電車に引き摺られるという事故があった。
伯鶴さんは、白杖をついて、点字ブロックの上を歩いてらっしゃったのだが、何かの手違いか、その点字ブロックから外側へルートを外れ、電車に接触されたという。

そこで、僕が電車通勤していて、気になったことである。

僕が毎朝利用する駅では、電車が駅に入ってくる時に、こういうアナウンスがある。

"間もなく電車が到着します。危険ですから、黄色い点字ブロックの内側でお待ち下さい。"

つまり、僕が利用する駅では、黄色い点字ブロックというのは、駅が判断する電車が通過する時の安全と危険の境界線だということだ。
その境界線の上に点字ブロックが置かれ、その上を目の不自由の方がホームの目印として歩かれている。
僕は、目がよく見えるのでそんなことをこれまで考えたことがなかったが、目の不自由な方の立場でこのことを考えてみると、これは大変恐ろしいことなんじゃないだろうか。

最近、ホームでの落下事故の記事をよく目にする。
電車通勤をする身としてみれば、他人事じゃない話で、ホームが混んでいる時や今日のように雨が降っている日なんか、特に気を付けないといけないなぁと思う。
もちろん駆け込み乗車なども大変危険だ。
スマホを見ながら歩くなんて、もってのほかだ。

だが、僕は目が見えているし、ホームの状況やホームに電車が来ているか、などすべて目視で確認することができる。
もし、目を瞑ってホームを歩いて電車待ちをしろと言われたら。
とても怖くて、ホームなんて歩けやしないだろう。

しかも、頼りの点字ブロックは、安全と危険の境界線に敷かれているのだ。
何かの間違いや勘違いで、もし外側にルートを逸れてしまったら。
その先は、伯鶴さんやこの記事の男性のように、その先にあるのは、電車が通過する奈落の底だ。
警告を示す点字ブロックは、その先にはない。

そんなギリギリの綱渡りのロープのような上を目の不自由な方は白杖と点字ブロックだけを頼りに歩いてらっしゃるのだ。

もちろん、人の混雑するホームの上だ。
ホームのど真ん中に点字ブロックを敷くのは安全面から考えて難しいのかもしれない。
でも、境界線が点字ブロックというのは、あまりに目の不自由な方にとって危険なんじゃないだろうか、とも思うのだ。

点字ブロックを二重にして、警告を示す点字ブロックを新たに敷くというのはどうか、とも思うのだが、それだとかえって目の不自由な方にとっては混乱を招く元になるんだろうか。

こうしたことは、健常者だけだと気が付き難いことが多い。
点字ブロックの設置などに関しては、予め目の不自由な方もブレーンとして招いて、多角的な見方で設置できれば事故は少なくなるような気がする。
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