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2013年06月10日11:34

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飲んだら乗るな、乗るなら飲むな

酒気帯び運転 男児はね死なす
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2460324

僕は、京都で小さな鍼灸院を開業しているが、治療の効果や安全上の理由から、飲酒されてから来られる患者さんの治療はお断りしている。

これは受付の壁にもそう貼り紙をしているし、最初に治療に来られた時にも、飲酒しての治療は御遠慮いただけるよう説明し、お願いしている。
だから、殆ど患者さんは、まず酔っ払った状態で来られることはない。

だが、世の中には困った人がいるもので、これだけ説明し、お願いしても酒を飲んで来られる人はいる。
少しくらいなら先方はわからないだろうと思っていらっしゃるのだろうが、僕らは人の身体を診る仕事だ。
だから、顔を見るとわかってしまうし、話をすれば、相手の呼気からアルコールの臭いがするのは、すぐにわかってしまう。

そのことを指摘すると、必ずおっしゃるのは、"酒を飲んで来たわけじゃない。ゆうべ、遅くまで晩酌していただけだから、一晩寝たら酒は抜けているはずだ。"と、こうだ。

まあ、治療のことはいいのだ。
こちらが気付いた時点で、治療を中止すればいいし、お断りすればいいのだから。

だが困るのは、そんな状態であるにもかかわらず、クルマにのって治療に来られるのだ。
本人は否定していても、端から見れば明らかに酒気帯び運転である。

こういった場合、どうすれば良いかわからないので、一度、その患者さんの娘さんにお電話したことがある。
お酒を飲んで治療に来られるのもそうだが、何よりも酒気帯びの状態でクルマを運転されているのは危ない。
何かあってからでは遅いからだ。

すると、その娘さんの話では、自分も困っているらしい。
その方は、晩酌どころか昼日中からお酒を飲んでいて、確かに僕の所に来られる前は、酒は飲んで来られてないが、アルコールが抜けていないのは当たり前なのだという。
しかも驚いたのは、その状態でクルマを運転されているのは、僕の所に来られる時だけではなく、日常茶飯らしいのだ。

つまり家族の方は、知っていて黙認されているのだ。
挙げ句、"私たちが言っても聞かないんです。先生の方から言っていただけませんか。"と、言われた。

僕は、その時に何故酒気帯び運転が日常茶飯になっているのか、解ったような気がした。
つまり、家族が止めても聞かないから、僕に何とか言ってもらうという姿勢がもう、自分の父親に対して、どうでもいいと思っている証拠で、所詮他人事になってしまっている証拠なのだ。
そして、それによって自分の父親が事故を起こしたとしても、たぶん他人事なんだろう。
それによって誰かがケガしたり、亡くなったりする可能性があったとしても、自分には関係のない話なのだ。
つまり、父親の問題に対するすべてが煩わしく、どうなっても責任が自分になければ、それで構わないのだ。

もし、真剣に父親の問題について考え、それによって誰かがケガしたり、亡くなったりすることを考えているなら、せめてクルマの鍵を取り上げたり、クルマじたいを取り上げたりすることくらいはできるはずなのだ。
言って聞かないなら、そういった形でいくらでも対処はできるはずで、それをやらないということは、そうすることでの父親との間のいさかいが煩わしいのだろう。

こうした形で、もしその人が酒気帯び運転事故を起こし、誰かをケガさせたり、死なせたりしたら、被害者の人は本当に不幸だ。
そして、憤りを隠せない。

僕が飲酒運転や酒気帯び運転の厳罰化を望むのは、残念ながら世の中には、そんな考えの人が少なからずいるからだ。

自分のことしか考えられず、それによって被る他人の迷惑を考えられない人が。
自分は少々酔っていたり、酒が残っていたとしても、確りしているし酒に強いから大丈夫なんだ。
これは、自分の都合だ。
大丈夫だと思うのは、自分だけの都合で、問題は大丈夫かどうかではない。
アルコールが残っている状態では、運転してはいけないのだ。
そのルールじたいを自分の都合で曲解してしまう。
そんな人の運転が安全運転といえるだろうか。

そして、それによって事故を起こして、誰かを死なせてしまったら。
その人は、どう責任を取るのか。
死んでしまった大切な家族が、どう責任を取ろうがもう返ってこないのだ。
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