最悪の提言

■支給年齢引き上げ、早期検討を＝公的年金制度を議論―国民会議
(時事通信社 - 06月03日 21:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2452942

公的年金制度がいづれ破綻するのではと考える国民が多いのは事実だ。
特に、若い年齢層にはどうせ貰えなくなるのに何故払わなくては
ならないの？と主張する人が多いのも事実だろう。私はそんな疑問さえ
も持たずに勤め人になり、払い続けて来た。しかし、年金改革で支給
開始年齢が65歳からになってしまった。今、身分は非正規パートとして
働き、年金を払い続けている。

長い人生色々あるものだ。失業も経験し、年金を払えない期間も1年
以上あった。しかし、人は一人では生きていけない。人は人に支え
られて生きている。若い人達にはもう少し自由の意味を考えて欲しい
ものだ。自由は義務と責任を果たす事への恩恵なのだ。戦後の復興を
担い、貧しい時代を耐え、忍んだ先人達の努力があって渋谷駅前で
ザックジャパンのワールドカップブラジル大会参加を祝えるインフラ
が整っているのだ。

しかし、国民会議の提言は不見識と感じている。これ以上未払い者が
増加するような提言、改革は逆効果だ。将来に続く安定的な制度維持を
目論むなら、現行の支給額減額にも踏み込まなくて片手落ちと言わざる
を得ない。存外に高齢者は現役世代より恵まれているようだ。嘗て9人分
の現役が一人分を支えていた制度設計当時の構造が、そのまま運用され
ている為に厚い手当が支給されて続けているようだ。

現行の支給額削減は高齢者の命に関わるとの意見もあるが、そこには
生活保護もある。別のセーフティネットを利用すれば良いと思う。
公的年金制度も国民皆保険も永続させたい日本の良い制度だが、世代間
の理解と協調を失わないよう高齢者も痛みを分かち合うべきだ。