パパよりもママが好きだという家族は平和だ

“お母さん大好き！”日本人が増加中――お父さんは人気がない？
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僕は昔から負けず嫌いだ。

だから、「パパとママ、どっちが好き？」という質問は、あまり好きでない。
2人の息子を見ていると、こんな質問をせずとも、明らかにママの方が好きなのは判るからだ。

でも、これはウチの息子だけじゃないはずだ。
子供というのは、昔も今も、ママが大好きだ。
以前、祖父が言っていたが、戦争の特攻隊でも、最期は「お母さん」と叫んで突っ込んでいったという。
この真偽は別として、これはいくつになっても子供にとって、母親というのは何より大切なかけがえのない存在であり、心の依り処なんだろう。

パパは、はるちゃんとみのりくんのことが大好きだ。
その気持ちはママには負けていない。
だから、その気持ちが2人の息子に伝わっているなら、それで充分なんだろう。

たまに、2人の息子と一緒に寝る時がある。
そんな時、僕は息子たちにそっと訊いてみる。

「パパのこと好きな人、手ぇ挙げて。」

すると2人は元気良く、「ハーイ」と手を挙げてくれる。

たとえママには負けても、2人がパパのことを好きだと言ってくれるなら、僕はそれで充分だ。

だが、息子たちよ。
ママが好きだという気持ち。
その気持ちは、大きくなっても、ずっとずっとその気持ちだけは、持ち続けてくれ。

そして、もしもパパに何かあった時。
パパに代わって、お前たちがママの支えになってやってくれ。
パパは、お前たちに負けないくらいママが好きだから。
そんなママを大好きでいてくれる、はるちゃんとみのりくんが大好きだ。

パパよりもママが好きだという家族は、今日も平和だ。
だから、これでいいのだ。