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2013年05月17日12:38

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奨学金という名の学生ローン

奨学金の未返還者が増え続ける理由とは?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=141&from=diary&id=2431171

親になって、本当に親の有り難さがわかるというのは、当にこういった記事を読むと痛感する。

僕の実家は、決して裕福な家庭でなかった。
それでも、僕の両親は僕と弟を大学まで行かせてくれた。
しかも、僕も弟も行った大学は、医療系の私大だったので、一般的な大学よりも学費はかかった筈だ。

当時は、大学受験に合格することばかりを考えていたので、大学に入ってからの学費のことなんて、考えたこともなかったが、きっと両親は、当時学費のことで頭を悩ませていたろうと思う。

それでも、僕たちが今こうして、それぞれ大学で身に付けた資格で仕事ができているのは、両親のお蔭だし、比較的スムーズに自分の人生設計をできたのは、奨学金を利用することなく大学に通わせてくれた両親のお蔭だと感謝している。
特に僕なんかは、大学を卒業して就職したものの、内実は10年間弟子入りしていたものだったから、奨学金を利用していたら、とても生活できなかったし、今がなかったろうと思う。

正直、今僕は、2人の息子の父親だが、あの時の両親と同じようなことを息子にしてあげられるか、と言われると自信がない。

多くの方が、日記やつぶやきで書いておられるが、奨学金と聞けばなんだか、学費を援助してもらえるような響きがあるが、単に学生ローンであり、借金であることに何ら変わりがない。

それを奨学金などと呼ぶのは、きっと利用する学生や親御さんに配慮してのことだろうが、あくまで借金であることをちゃんと学生に認識させて利用するようにしないと、それは却って不親切になってしまうんじゃないだろうか。

3年前、僕は35年ローンで家を購入した。
だが、自営業だった僕は、ローンを組むのに、本当に苦労した。
銀行からは、過去何年にも亘って年収を調べられた。
だが、これは至極当然のことで、銀行だってお金を貸すからには、貸した相手がちゃんと返済できるかどうかをしっかり見極める必要があるのだ。
きちんと毎月ローンを返済できる能力がないのに、ホイホイとお金を貸すことなんてできないのだ。
自営業なんて、特に収入が安定しないから、審査が厳しくて当然なんである。

なのに、奨学金の場合、その学生が将来どんな仕事に就き、どれだけ収入を得られるかなんてわからないのに、何百万というお金を学生に貸し付ける。
まあ、だからこそ奨学金は学生にとって利用しやすいということなんだろうが、大学を卒業したとたん、いきなり何百万もの借金を背負わされる学生のことを考えると、結果としてそれが学生にとって人生をも狂わせる大変な負担になることだってあるんじゃないだろうか。

奨学金が援助ではなく、借金である以上、借りる側にも責任もあるが、貸す側にも責任がある。
貸す側は、その学生がちゃんと返済できる能力があるかを見極める必要があるんじゃないか。
学生だから、将来のことなんかわからないというなら、そもそも奨学金制度じたいが、無理のある制度なんじゃないかと思うのだ。

奨学金制度の未返還者が増え続ける理由。
僕は、このへんのローンのしくみにあるんじゃないかと思っている。
もし、銀行なら学生に何百万ものお金を貸すことはないだろう。
それは、その学生から借金を回収するには、あまりにリスクが高いからだ。
それはいくら奨学金といえど、それがローンであり借金である以上、リスクは同じなのだ。
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