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2013年05月15日23:01

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デンタルショー

どうも。ゴールデンウィークに親戚のバレーボール大会に参加させられ、中学生のときに味わった「お前がチームにいると負けるんだよ」という空気を10年ぶりに感じた葉桜です。
早々にバレーボールから逃げ出し、親戚の5才の子、アイちゃん(仮名)とブランコをして遊んでいました。


アイ「お姉ちゃん、ブランコ押して!」

私「はいはい」

アイ「で、押す時に『フェイク!』って言ってね」

私「・・・・・?」


フェイク?
にせもの?
押すときに?
なんで?


アイ「押すときに、『フェイク!』っていったら、力がはいるんだよ」


アイちゃんがそういうので、仕方なく「フェイク!」「フェイク!」といいながらブランコを押す私。


アイ「お姉ちゃん、応援してね」


あ。


わかった。


フェイクじゃない。


「ファイト」って言いたいんだ。



可愛い謎解きだった。


さて、お盆、正月、ゴールデンウィークなど、大型連休がある月は院長が「出勤日数が少ない」と機嫌が悪くなるので、ご機嫌取りに休日出勤してきました。


4月14日(日)in コンベックス岡山 デンタルショー

歯科材料メーカーが商品の展示紹介をするイベントである。

コンベックス岡山は私の住んでいるところからは割りと遠いので、めったに行く場所ではない。
前に行ったときといえば、あれだな。就職活動時代の合同説明会だ。
なつかしいなー。就活時代・・・・・・・・・・(回想中)・・・・・・・・うっ、おえっ(えづいた)

1年に1回開催されるイベントなのだが、入社して初めて行くので少し緊張する。
いまは別の歯科で働いている元・同期の宮田(仮名)も誘ってみたのだが、彼女は休日出勤で来られないとのことだった。

入口がどこかで少し迷い、その後入口を見つけたが、開場したばかりで入場するタイミングがつかめず(デパートで開店と同時に入店し、店員全員から「いらっしゃいませ!」と言われるのが苦手な葉桜)一度行きたくもないトイレに寄ってから入場。


私「おはようございます」

受付「おはようございます!最初に勤務地と職種を、こちらにご記入いただけますでしょうか」


はいはい。勤務地『●●歯科クリニック』…と。
職種は選択性になっていた。『歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科商工・歯科助手・受付・学生・一般』
ふーん、一般なんていうのもあるんだ。でも一般の人が歯科材料を見に来るのかなぁ。
『歯科助手・受付』に丸をつけ、受付に提出。


受付「ご記入ありがとうございました。それではこちらの名札をつけてご入場ください」


渡された名札には、なぜか『歯科衛生士』
なぜっ!?歯科助手の名札は用意されていないの!?一般はあるのに!?

※「歯科衛生士と歯科助手との違いって何ですか」と聞かれることがありますが、大きな違いは専門学校に行って国家資格を持っているかいないかです。資格の有無によって業務内容が変わります。(歯石除去など)


ということで、その日1日、私は歯科衛生士のふりをしてデンタルショーをまわることになった。


入場すると、歯科メーカーがブースを構えていて、それを入場者が見てまわり、商品の説明をしてもらったりパンフレットやサンプルをもらえる、といった感じだった。

最近出た商品を教えてもらったり、「口臭やドライマウスに効く商品ないですか」とこちらから聞いたりできて、結構楽しかった。

何より各メーカーのハブラシをものすごくたくさんもらえた。
軽く5年分はあるので、必要な友人がいたら是非もらってください。
コメント、メール、ラインにて受付中です。

ハブラシ以外にもサンプルはあった。


メーカー「従来のものより味がマイルドになった、モンダ●ンです!ちょっとうがいしてみてください」
メーカー「ドライマウスの患者さんが多いようでしたら、こちらはいかがでしょうか、ちょっと舐めてみて下さい」
メーカー「知覚過敏薬剤の味を改良してみました。ぜひおためしください」


試食コーナーみたいなことやるんだなぁ。
しかし、そこは歯科材料。
デンタルショーが終わるまで、私の口の中は常にソフトミント味であった。


岩城「あ、こんにちは」


説明しよう!岩城さんとはうちの歯科医院に来てくれている営業さんである!
ちょっとだけ館ひろしに似ているナイスミドルで、オジ専の葉桜は岩城さんのことが入社当時から大好きだったため、同期に「岩城さんにいっぱい注文したいから、岩城さんのところへ注文している歯科材料をいっぱい無駄遣いしなさい」と命令していた。


私「こんにちはー」

岩城「いま来たところ?」

私「はいー。ぼちぼち見ているところですー」


私は好意をもっている相手の前だと語尾を伸ばすくせがある。


岩城「ここのメーカーさんとこは、うちの取引先なんだよ」

私「そうなんですかー」

岩城「いま展示しているナース服とか、女の子らしくて可愛いよね」


そこのメーカーさんのところには『ピーチ・ジョン』のナース服が展示されていた。
ピンクのワンピースタイプで水玉模様で、ミニーちゃんまでプリントされている。

ちなみに、私の世界で一番嫌いな色はピンクである。

しかし!


私「わぁ〜、可愛い〜♪」


岩城さんがオススメしたものなら大好きである!

*ピンクを嫌いな気持ち<岩城さんを好きな気持ち*


岩城「あ、でも、ヨメ子さんがこの制服着てたら、患者さんビックリするわなぁ」

私「あはは、そうですね〜。『目の毒じゃ、すっこめ、年考えろオバハン』ですよね〜」


しまった、せっかくかわいこぶっていたのに、言い過ぎた。

*ヨメ子を嫌いな気持ち>岩城さんを好きな気持ち*


メーカー「どうですか。パンフレット差し上げますので、院長にご検討していただけますか?」

岩城「う〜ん、でもこの子の院長はケチだから、こんな良い値の制服は難しいよなぁ」

私「そうですねぇ〜」

岩城「ホントにねぇ、あの男は、私の取引先の歯医者の中でも3本の指に入るケチですよ!」

私「そうなんですかっ!!?」


私は大変驚いた。

一番じゃあなかったんだ…!!
一番だったら「とびぬけたケチ」というだろうし。
あの院長のケチと目くそ鼻くそな歯科医が少なくとも県下にあと2人…。世界は広いな。


岩城「何回通っても何も買ってくれないから行くの何週か辞めたら『来ないんですか?』って電話かかってくるから、切ろうに切れないし」

私「うわ、めんどくせー。でも想像できますね」

岩城「値切られて値切られて、やっと買ってくれたかと思ったら、底値のさらに下くらいで買うからこっちの儲けはほとんどないし」

私「な、なんかすみません…」

岩城「いやいや、もうあそこまでいけば立派ですよ、立派!」


わーい♪入社してから初めて岩城さんといっぱい喋れてる♪
いつも「レントゲンの現像液の注文お願いします」「了解しました」くらいしか話せないからなー。
それもこれも院長が嫌われているから話が盛り上がるんだな!
「葉桜さんのトコの院長は素晴らしい人ですね」っていう話じゃ、ここまで盛り上がらないだろうし!院長、大変不本意ながら礼をいう。ありがとう!


「あの院長の辞書に『ディスポ(使い捨て)』という文字はない!」


岩城さんはそう名言を残した。

たしかに使い捨ての紙マスクを何日にもわたって使用し、最終的にはマスクからボワボワした紙繊維が垂れ下がってきたその姿は、さながら糸をはく蜘蛛のようだった。
ヤツこそまさにスパイダー・マン。
しかしあんなヤツ、誰も救えるとは思えない。


翌日、私は院長にデンタルショーでもらった薬剤のサンプルを渡した。


私「これが口腔乾燥に効くジェルで、これが岩城さんオススメのハブラシメーカーで、これが新しく出た…」

院長「おぉ、ありがとう。デンタルショー楽しかったか?」

私「はい、とても」


歯科の話がたくさんできたし、いろんな情報が得られて本当に楽しかった。
また来年も行きたいと思う。まぁ、来年いたらの話だけど。


院長「そうか。葉桜さんが仕事のことを楽しいといってくれるようになって、私はなんだか嬉しいのぅ」


そこまで言ってもらえると、なんだか照れるではないか。
しかしごめんよ、院長。
デンタルショーで1番楽しかったのは、大好きな岩城さんとキミの悪口を言ったことなんだよ。

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