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2013年05月10日12:47

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勉強とは?

武雄市 全小中生にタブレット
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2423281

僕は、教育者とは全く無縁の人間なので、果たしてこうした教育方針が正しいのかどうかはわからない。
ただ、時代の流れというのを感じるし、その時代の流れに、自分の息子も乗っていくことを考えると、一抹の不安を覚える。

僕の住んでる町から、そう遠くない所に小学校がある。
その小学校は、公立の小学校ではあるのだが、所謂お受験をして入る小学校だ。
学習法も、他の小学校よりも先んじて、実験的に斬新な学習法を取り入れているため、近くに住む親御さんからも人気がある。

また、その学習法はいずれは府下の小学校でも取り入れられる流れになっていくらしいので、まあ最先端の学習法を受けることができるので人気があるのだ。

少し前の話であるが、その小学校で要職に就いておられる方と、プライベートでお話をさせていただく機会を得た。

話は、とりとめのない話から、そこの小学校で現在取り入れられている教育法の話になった。
そこの小学校では、少し前から子供たちに、ノートの代わりにタブレットを持たせて、授業を行っているらしい。
もちろん先生は黒板を使うことなく、すべては、先生と生徒とのやり取りは、タブレットによって行われる。
そうして、授業の効率化を計ることで、子供たちの成績の向上が見られるらしい。

僕は、その先生に自分がかねてより、抱いていた疑問をぶつけてみた。
というのも、僕は、もともと国語が好きで、自分の漢字力には自信があったのだが、大人になり、パソコンや携帯を使うようになり、文字を書くことがめっきり少なくなってから、漢字の読みはできるが、漢字の書きと度忘れが明らかに増えた気がする。
これは、やはり昔と比べて文字を書く機会が少なくなったせいだ。
小学生のうちからタブレットを持たせて、文字を書く機会を奪ってしまったら、そうした弊害が出ないのだろうか、と。

すると、その先生はこう仰った。
それも時代の流れですよ、と。

つまり、世の中にパソコンや携帯が普及していて、文字を書く機会が少なくなってる今日では、基本的にはその漢字の読みが正しくでき、使われ方が正しくできれば問題はないのだと。
こうした流れは時代の流れで、もしそれがデメリットだとしても、タブレットを使うことのメリットは、デメリット以上にある。

そういった話だった。

僕は、その話に、何か言い様のない違和感と不安を覚えた。
そして、何年か先、僕の息子が小学生になった時、その小学校がいくら斬新な学習法で成績を上げていようと、受験はさせずに普通の公立小学校に入れようと思った。

何故そう思ったか。
それは、あの時の言い様のない違和感と不安感だ。
それは、きっと僕の中で、勉強というのは結果や効率だけでなく、その過程の中での努力というものが、その子にとって何らかの財産になると思っているからなんだろう。

面倒でも、ノートを自分の字で書く。
その作業は決して無駄ではない。
その自分の書いたノートを見返すことで、授業を思い返し、自分の知識とする。
勉強とは、そうした手間を繰り返すものだと、僕は思っているからなんだろう。

この間の日曜日、僕は4歳と2歳の息子と一緒に風呂に入った。
嫁が買ってきたケーキに、ドライアイスがついていたので、僕は、それを洗面器に入れて、子供と一緒に風呂で遊んだ。

2人の息子は、洗面器に湯を入れたとたん、ドライアイスから白い煙が出てきたので、とても喜んではしゃいでいた。

僕は、4歳のはるちゃんに、

「この白い煙は、ニサンカタンソって言うねん。ほれ、見てみ。ニサンカタンソは、空気より重いから、煙は下にいくやろ。」と言った。

すると、はるちゃんは、「空気って何?パパ?」

「空気は、目には見えないけど、はるちゃんの周りにあるねん。はるちゃんは、その空気を吸ってるんやで。で、その空気よりもニサンカタンソは重たいから、下に沈むねん。」

風呂から上がった後、はるちゃんは嬉しそうにさっきの話を、ママに自慢気に話していた。
もう少し大きくなったら、何故空気よりも二酸化炭素が重いか教えてみようか。
知識とは、こうして身に付けたほうがいいような気がする。

たとえそれが点数や成績に表れなかったとしても。
きっと、後々の良い経験になるだろう。
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