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2013年03月27日14:26

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林檎の果樹の種…。  ≪短編小説≫

或る女…。裕福な家庭に生まれて教養にも不自由無い暮らし。戦争を経験しても彼女には家族に守られているという自信があった。やっとの思いで成長した或る女は或る男と出逢い結婚した。夫の男は妻を守れなかった。妻の彼女が誓いを立てた通り罪のある人間は消えていった。罪の無い子供がただ
泣いて残った…。


裕福な家庭に育った女はどんな世代で戦争が起き終戦後も女が飢える事が無かったむしろ親に力があった為にどんな環境でも適応できた。女は植民地だった外地の国外で役人の子供で3番目の兄妹として育った兄妹は5人いた。

終戦後やっとの思いで本国に帰国した。その後も父親の力は強く終戦後の復興のために外国の役人とも連携して復興に勤めた。女はそのお陰もあってその頃の時代には学校が行けない時代でも学校に進学して学卒にした。

女は成長期に入った娘時代に見たアメリカの映画そしてフランス映画に見ほれて成長すると女はファッションや化粧に夢中になったこの時代には外国製の化粧品は庶民には使えなかったが女は良く手に入れて化粧をしていた。

外国の映画の様にさまになる生き方を好んだ。趣味は知的な階級が高い層の人々と交友していた。そして女は庶民的な男と出逢った男は一般的な男だったが性格が似通う感じがしたので二人は付き合い始めた。はしゃいだ女、はしゃぐ男…。「いつか罪に汚れた人間がこの世から消えるのね…。アッハハ」女ははしゃぎ過ぎて笑った。

フォトフォト

「じゃぁ消える為に一緒に逃げようか?ワッハハ!」男は女に結婚を申し込んだ。結婚をした男と女は子供が出来たその後の彼らの人生は破綻した。夫は妻に暴力振るい始め自分達夫婦が幼かった事に気づいた。或る日夫は妻に「いつか罪に汚れた人間げ消える日が来たな…。」と別れの挨拶をして荷物を持って出て行った。




妻は子供に食事を与えながら子供だけしか残らないと思いつめていた。妻はいつのまにか老婆になった、娘は年頃になっても相手も見つける間もなく老母を介護し続けていた。娘は泣きながら母を見送った。娘もどれだけ歳を取った事か…。開放されたいと想いつつ息が詰まるほど思いつめると心の底で「お母さん」と呟いてしまう。母を見送った後泣きながら娘だけが残った…。

    フォト

創世記3:22主なる神は言われた、「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」。 3:23そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出して、人が造られたその土を耕させられた。
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