子供は親を困らせようとわざと悪事を働く

■「家族に迷惑かけたかった」８７歳殺害で男供述
(読売新聞 - 03月19日 16:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2363466

本当に気分の悪くなる事件だ。
同時に、親の躾について考えさせられる。

犯行の動機として、「親に迷惑をかけたかった」というのは、おそらくこの男の正直な気持ちなんだろう。

それが、出頭の前に自宅に残した置き手紙に表れている。

つまり、家族に叱られた、そのムシャクシャした気持ちの捌け口として、また、この男にとって、自分の犯した行為によって、家族を事件に巻き込み困らせてやろうという屈折した気持ちから、何の関係もない独り暮らしのお年寄りを殺害したのだ。

そして、あの置き手紙。
あの置き手紙の(笑)は、家族に叱られた男の家族に対する、復讐と嘲笑の(笑)だ。

"オレがこんな事をしでかしたのは、家族の所以なんだ。
オレが捕まったことで、オマエらは殺人犯の家族として、周りから責められればいい。
そして、オレがこんな風に育ったのは、オマエらの育て方が間違っていたからで、オマエらにも責任があるんだ。
そう周りから責められればいい。"

あの置き手紙の(笑)には、そうした男のネジ曲がった心の叫びが、言外から聞こえてくるように、僕には思う。

だから、わざわざ狙いやすそうな独り暮らしのお年寄りを狙った。


だが、この男は勘違いをしている。
自分はもう25歳のいい大人なのだ。
自分のやったことは、誰の所以でもない。
すべて自分の所以だ。
そして、責任にすべて自分にある。

それが25歳にもなってわからずに、何でも人の所以にしたがる。
この幼稚さは、きっと今まで甘やかされて育てられてきた結果なんだろう。

謂わば、子供が親や周りの人間からの疎外感を感じ、自分が悪事を働くことで、周りを困らせようと考えるようななものだ。
この男の精神性は、そんな子供の頃から全然成長していないのだ。

だから、25歳にもなって自立心がないし、都合の悪いことは人の所以にして、責任を転嫁する。
きっと今回も、家族の所以にすれば家族がある程度尻拭いをしてくれるんじゃないか、と心の中では甘えているんじゃないだろうか。

僕には、4歳と1歳の息子がいる。
だから、我が子の躾のことを思うと、本当に考えさせられる。

本当に気分の悪くなる事件だ。