ビートルズの故郷はロンドンから300キロのリバプール。
そしてストーンズ、ミックとキースの故郷はダートフォード。
ロンドン南東部26キロに位置する電車で45分の場所。
ここがストーンズのミック・ジャガー、キース・リチャーズ
が生まれ育った場所である。過去ロンドンは何十回も行った。
しかしながらリバプールには行ったことがあったのに
ここダートフォードは、ロンドンからそんなに遠くない為
いつでも行けるという気持ちが強かったのだろう。
ミックとキースの故郷には、出かけたことがなかったのである。
しかしながら今は独身の頃と違い子育て中の身である。
行けるときに行けなければ後悔してしまうだろう。
2012年11月29日、ストーンズ・ロンドン公演
最終日の前、午前中の時間を利用しての一人旅に出た。
ダートフォードへはチャリング・クロス駅から国鉄で出発。
プラットフォームのダートフォードの文字が眩しい。
電車に揺られること40分、いよいよ次の駅はダートフォード。
住宅街が見え、工場がある工業都市でもある。
また戦時中はドイツ軍の爆撃が酷かった場所でもある。
そして、ついにやって来た。ストーンズの故郷。
この駅、ダートフォードで顔なじみだった2人が
十代になってからの再会。ブルースやチャック・ベリーの
レコードを持っていたミックにキースが声をかけたのが
ストーンズの始まり。ギターに夢中だったキースが
ブルース好きのミックと意気投合。バンドを組むことに。
そしてブライアン・ジョーンズが加わりストーンズの
母体が出来上がったのだ。
駅からは徒歩では聖地巡りは時間的に絶対無理。
タクシーをチャーターして、ミック、キースの実家を
回ることにした。タクシーの運転手さんもいい人で
最初に訪れたのは2人が生まれた病院から。
ミックは1943年7月26日、キースは同年12月18日
この病院で生まれたのだ。ここが生誕の地。
駅のプレート リヴィングストーン病院
次に訪れたのはキースが2番目に住んだ家。
タクシーの運転手のアドバイスでストリートの名前が
入った場所を撮影すると写真に関連が出て後で
整理しやすいよとのこと。なるほど。親切な人だ。
この家の右側の区画がキースの住んだ家。
ここでギターに夢中になっていたのだ。
6 Spielman road,Temple Hill
この建物右側部分がキースの家
玄関から右側の様子 玄関から左側の様子
キースの家から左右の通りはこんな感じです。
ここから距離は遠くなるが次に案内されたのが
ミック・ジャガーが2番目に住んだ家で高級住宅街である。
最初の家が手狭になったため、こちらに引っ越したのだ。
幼馴染のころキースとミックの家は近かったが
キースの実家からは、かなり遠くなってしまったのだ。
24 The Close Wilmington,New Lands
そして次はミックの実家へむかう。何度も写真で見た
本物のミックの実家だ。築130年ぐらいという。
現在は売りに出されており、タクシーの運転手から
購入することを勧められました。ミックの生家です。
39 Denver Road
2人が通ったウェントワース小学校は校門が閉まっており
校門から中の様子を伺うことに。ここに通っていたのです。
James Road
そしてキース・リチャーズの実家に行くことに。
現在は花屋さんになっており、キースが生まれた
頃は第2次世界大戦でナチスの爆撃を受け家も
被害を受けたそうである。キースは2階に住んでおり
時折ここを訪れるそう。キースが来たときの写真を
見せてもらいました。ミックの実家に近い場所にあります。
33 Chastillian Road
そして最後に向かったのはミックが通っていた
ダートフォード・グラマー・スクール。Westhill
ここの学校の敷地内にミック・ジャガーは子供たちが
芸術や音楽、舞台で活躍する人材育成普及に役立てたいと
ミック・ジャガー・センターを設立しました。
センターにはミック・ジャガーが
「私はダートフォードに帰ってきた」と書かれたサインや
ゴールドディスクなどの展示物も飾られています。
自分が生まれ育った故郷に、人材育成の場所を設ける
事になったのです。
前列右がミック 後列右がミック
私が一番好きなミック・ジャガーの言葉です。
「自分の生まれ故郷を誇れない人間は愚かである。」
一通り中を見学させてもらうとなぜか初来日公演時の
スタッフジャンパーも飾られていました。
これにはびっくり。そしてゆっくりと駅に向かう。
およそ3時間。ゆったりとしたストーンズの故郷
初訪問の旅。この煉瓦づくりの家が立ち並ぶ街で
生まれ育ったんだな。会う人も皆いい人ばかりで
親切に観光案内してくれた運転手さんにも感謝。
およそ50ポンドほどの料金が必要でしたが
初めてきたストーンズの生まれ故郷。2人が再会した駅
ダートフォードへ再び向かう。ここが運命の場所。
およそ50数年前、2人の天才が出会った場所がここ。
ストーンズと同じ空気を感じることに感謝しながら
ダートフォードを後にしました。
この駅にミックとキースの銅像を建てる計画があるそうです。終わり
追伸 この駅の2番ホームでミックとキースが出会い、
ストーンズがスタートすることになった場所として
歴史的な史跡としてプレートが設置されることになりました。
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