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2013年02月07日16:26

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12/9(日) 紅葉吟行会句 旧朝倉家住宅にて

時の風 手を振り去りぬ 冬紅葉
冬紅葉 寒風の中(→風荒ぶ中) 火のごとく
時は経ち 去る刻を待つ 冬紅葉
かの人へ 紅き絨毯 冬紅葉
手を振りて 別れを告げる 冬紅葉
一人去り また一人去り 冬紅葉
紅を入れ 旅立ちを待つ 冬紅葉
苔の海 敷石島へ 紅葉船      理人

枝先の 星幾枚か 冬紅葉
冬紅葉 尖がったままで 転がれる
くすぶれる 我をも燃やせ 冬紅葉
冬紅葉 ちろちろ燃ゆる 枝の先
身は寒く 目は暖かく 冬紅葉
足元の 星踏みしめて 冬紅葉   rei999

踏む音も季節知らせる紅葉かな
縁側と甍に映える冬紅葉
雨樋の積もる紅葉に渋り顔
道急ぐ我に休めと冬紅葉
戸袋に捨てられまじと紅葉かな  こづえ

ざくざくと落葉踏んで歩け歩け
幼子の土産は寺の冬もみぢ
冬もみぢ余計なおしゃべりなどしない
飛び石に置く一葉の冬もみぢ
風もなくただ落ちるのみ冬もみぢ
よろよろと虫集まりぬ花やつで
堂々と赤く老いたる冬もみぢ   ちくわ

することもなくてこたつで蜜柑剥く
暇ありて袋まで剥く蜜柑かな
家ひとり蜜柑剥く音響きけり
残る葉に意志を見出だす冬もみじ
通りから人払うなり冬の雨      橙

北風や米挽く音を運びくる
苔凍つる走り根も凍つ大屋形
木の葉しぐれ光ゲ引きながらさやさやと
冬木の中もみぢの色の照り映ゆる
虎治郎の遺影を仰ぎ師走句座
冬もみぢ石灯篭を明るうす
雪見障子窓のもみぢの濃く淡く 霧海先生

冬もみぢ命吹き込む入り日かな
陽と風と紅葉ゆらめき焔なる
冬もみぢ今ひとたびと照りかえる
天幕にレース模様の紅葉晴れ
冬もみぢ苔生す大地飾付く   サンダル

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