ジャン・レノは嫌いな俳優さんじゃありません。
どちらかというと好きな部類かもしれません。
ただずっと以前にレンタルで借りた
「おかしなおかしな訪問者」だったか、そんなタイトルのタイムスリッブもののコメディ、これがもう見事な滑りっぷりで、全く笑えない。
タイトルがうろ覚えな上に今でもレンタルであるかどうかは分からないですけど(笑)、気になる方は観てください。
ジャン・レノが悪い訳じゃないとは分かってはいるけど、彼のコメディにはあまり手が伸びなくなってしまった
。
今作も少し躊躇したけど、予告編で面白そうだったのと短めの上映時間に惹かれて鑑賞です。
ジャン・レノも大物になったからなのか、最近は貫禄のある探偵ものが多いように思います。
ジャン・レノのお腹はいつからあんなに立派になったんでしょう
この映画にはピッタリだったけど(笑)、もうアクションはできないだろうねえ
劇中、なんやらのスープだとかムニエルだとか、ワインに至っては61年ものって、あんたそれ一本いくらする?って思わず考えてしまう高級さ。
さすが三ツ星レストラン。
そして敵役の料理には、分子料理とかいう料理法(?)が出てきて、
分子料理って何だ?と思ったら、液体窒素を使って食材のエキスを使う料理のようで、これは既に料理ではないなと思ったりしたけど、現代料理法に対する皮肉なのかな
そう言えば去年だったか公開の、世界一予約のとれないレストランの予告編でこんな料理を見たなと思い出したり。
フランス料理のような高級で手の込んだ食べ物にはとんと縁のないわたしですが、それでも劇中、美味しそうな食材をナンチャラソース(覚えられない(笑))で仕上げてみると今までと違った斬新な味わい、などと言われるとよだれがたらりと垂れそうになってお腹がグー(笑)
ジャン・レノ演じる三ツ星レストランの有名シェフのアレクサンドルと、料理の腕は素晴らしいのにその性格から人生がうまくいかないボノ。
美味しい料理を創ろうと邁進する二人の姿勢は同じなのに、料理に対するベクトルやアイデアがそれぞれ少しずつ違っていて、
特にラストシーンは二人の立ち位置がよく見えて面白かったです。
美味しく軽く楽しめるフレンチコメディでした。
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