レディプレジデント(駄犬コラム)

■安倍首相、日韓修復に意欲＝「いい船出にしたい」
(時事通信社 - 01月01日 17:01)
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以前、テレビを付けたら『レディプレジデント』という韓流ドラマがやっていた。美人キャスターが大統領になるというサクセスストーリーらしい。今、考えてみると韓国初の女性大統領を誕生させる為の選挙戦略の一つだったのかもしれない。とにかく昨年、パク・クネ氏が女性初の韓国大統領に当選した。

男女差別が厳しいと聞く韓国でいかに元大統領を父に持つ二世とはいえ、並々ならぬ苦労が彼女にあったことは容易に想像が付く。
その上、これからスワップ、歴史問題、ウォン高、竹島問題等々、日本関連だけ挙げても、韓国にとっては政権が傾きかねない問題が満載だ。しかも、これから先はよりによって安倍総理との交渉が待ち受けるわけだ。

ただ韓国が簡単に切れそうなカードは歴史問題であろう。とにかく安い。その上、日本国内のマスコミは思想・学問の自由が現実には無い韓国側の主張を、何故か受け入れるべきという態度を示す。ゆえにたやすい。

謝罪して、金を出せば、日韓の友好が保てるというわかりやすい理屈だ。大統領が代わるたびに使えるので実に便利である。｢ゆすりたかり｣を友好と普通の人は言わないが、それが外交というものである。

しかし、イ・ミョンバク大統領はこのカードの切り方さえ間違えた。ただでさえ尖閣問題で日本国内が領土への感心を高めている最中での、竹島上陸という暴挙とセットでのカード切りであったからだ。結果として、反韓感情は高まり、日韓友好は韓流ブームらしきものと一緒に吹き飛んだ。

ゆえにここからの日韓友好は日本から見ても韓国から見ても非常に厳しい。だが、歴史カードもそろそろ限度額いっぱいに思える。この状況の中、果たして、レディプレジデントは韓国を導けるのか、ドラマよろしく、こうご期待である。