2012.12.20 モーニングバード！そもそも総研　そもそも脱原発はこれで終わるのだろうか？

小出裕章さんは40年以上、ずっとこんな思いをしてきたのかと思うと・・・
小出さんの出演分のみ、書き起こしました。

動画リンク：デイリーモーション動画
http://www.dailymotion.com/video/xw3diq_yyyyyyyyyyyyyyyyyyy_news


【内容書き起こし】（8分55秒〜）

玉川：今回の選挙の結果っていうのを、どういう風に受け止めてますか？

小出：皆さんには大変申し訳ありませんが、私はもともと政治・・・には絶望してきたし、政治に一切の期待をしないと、言い続けてきた人間、です。今回の選挙・・・に、私が何がしかの期待をしなかったのかと、問われれば、確かにしました。しかし、結果を見れば、「ああ、やはりこうだったんだ」と、いうことで、え・・・不思議では、ありません。はい。

玉川：「やはりこうだったんだ」っていうのは、どういう結果を、「やはりこうだったんだ」と思っているんですか？

小出：え・・・一人一人の、国民の方から言えば、とにかく自分の生活をどうするのかと。え・・・目先の経済をどうするのかと、いうことが、一番の関心ごとになってしまっていて、原子力というものをこれからどうするかというようなことを考えるなら、かなり長いスパンで本当は考えなければ、いけない。

玉川：ああ・・・。

小出：目先にちょっと電気代が安いとかですね、そんなこととは全然違うこと・・・なのですが、そういうことまで、多くの国民が気が付かないまま、自分のごくごく・・・身近なこと、短いタイムスパンのことしか、興味が沸かないというところに、問題があるんだと思います。

玉川：日本人というものを、どう捉えますか？

小出：（笑）それは大変、難しいご質問ですけれども・・・私はよく、原子力のことを考える時に、戦争と、そっくりだなあと。戦争のころとですね、思います。

玉川：ああ。

小出：えー、大きな流れが、できてしまうと、（ため息）ほとんどの人はその流れに、乗っかっていってしまって、おかしいと思っても声を上げることも、通常はしないまま、全体の流れに流されてしまうという、そういう国民性が私は・・・あったと思うし、今も、あると思います。

玉川：私今回、すごく思ったんですけども、原発事故が起きたわけではないドイツはですね、脱原発を決めて、今回、日本で事故が起こったんだけど、原発をやめていこうっていう形には結果的になってないんですね。何なんでしょう？ドイツの国民と、日本の国民ってそんなに違うんですかね？

小出：たぶん違う・・・のでしょうね。戦争・・・に、ついての、総括、と言うのでしょうか。え・・・何を歴史から学んだのかと、いう意味でも、ドイツは、徹底的にナチスというもの・・・の、歴史を、自分たちで考え直して、それを清算しようとして、戦後を生きてきた、のだと思いますが、日本は、かつての戦争について、本当に反省したのかと、いえば、私から見れば全然していないと。戦争が終わってしまって、多くの日本人は、「自分たちは騙された」と、きっと思った、

玉川：ああ（相槌を打つ）。

小出：のだと思いますが、「騙された」って言うなら、なぜ騙されたのか。を、きちっと、問わな・・・自分に問わなければいけないけれども、それを問わなかった、のですね。え・・・もっと素敵な米国が来てくれた、もっといい日本になってしまうという、ただそう思ってしまうという、そういう国民だったんです。きちっとやはり歴史というものを、捉え直さない限り、この日本は、これまでダメだったように（笑）また、ダメなまま行くのかなと、ついつい思ってしまいます。