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2012年10月28日11:12

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生徒の顔が見える通知表を

■学校が責任放棄?通知表、保護者に事前点検要請
(読売新聞 - 10月27日 14:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2202592

自慢じゃあないが、僕の小学校の通知表の、生活欄には、必ず"授業中落ち着きがない"と、書いてあった。

それを見て、ウチの両親は、「さすが先生は、よく見ていらっしゃる」と言い、通知表の前でよく父親に正座させられ、怒られたのを憶えている。

僕の小学校の時の学校の先生とは、僕にとっては、そんな存在だった。
一言で言えば、尊敬すべき存在だが、実際にはそれ以上の意味があったろう。
とにかく、成績については、先生の評価というのは、無条件に信用していた。

先生とは、我が子を預ける上で、信用のおける師であり、信用の上に成り立つ敬いの気持ちがあったように思う。
少なくとも、僕の親は、僕に先生を敬う気持ちを教えた。

だが、昔の先生は、よくやっておられたと本当に思う。
僕は、いわゆる第二次ベビーブームの頃の子供で、とにかくクラスも多かったし、一クラスの生徒数も多かった。

当時は、もちろんパソコンもなかったから、先生は、その生徒の一人一人の通知表に手書きで、成績を記入しておられた。
それだけでなく、生徒の一人一人の生活態度は、良いところと、悪いところを分けて、それぞれ先生自身の言葉で、詳しく書いておられた。

それを担任の先生は、一人でされていたのだ。
今思えば、大変な作業だったことが窺える。

だからこそ、僕らが受けとる通知表には、先生の気持ちや苦労が込められており、僕らは、先生の評価を無条件に信用した。

僕の両親の、"さすが先生は、よく見ていらっしゃる。"という言葉には、そういった先生への敬いの気持ちも込められていたろうと思う。

何も、パソコンがいけないということを言っているわけではない。
ただ、自分の受け持ちの生徒の顔が見えるような評価をしていれば、こんな単純なミスはある程度防げるのではないか。

そして、ミスをチェックするなら、それは生徒の親ではない。
評価をした先生が、評価をチェックしないなら、その評価には、なんの説得力もない。
もっと言えば、説得力のない評価の書かれた通知表は、意味がない。

先生は、生徒にとって尊敬すべき存在だ。
だが、その尊敬は、必ず先生への信用の上に成り立つものなのだ。

先生の仕事は大変だ。
大変だが、それだけに先生というのは、生徒にとって大きな存在であるべきだと思う。
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