どんな過ごし方にあこがれる? 働く女子に聞く「結婚記念日に毎年したいこと」
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実を言うと、ウチは所謂、"できちゃった婚"だ。
2008年8月13日に、軽井沢で結婚式を挙げた時、嫁のお腹の中には、赤ちゃんがいた。
お腹の膨らみが少しわかるくらいになっていた。
式の前、式を取り持ってくださるアメリカ人の牧師さんが、嫁のお腹の膨らみに気付いて、話しかけてくださった。
僕と嫁は、これまでの2人のことを話した。
僕と嫁が結婚しようと決め、2人の新居を見つけ暮らし始めたとき、僕は今の仕事を始めたばっかりで、とにかくお金がなかった。
結婚式を挙げようにも、挙げるお金がない。
嫁は、結婚式は諦めようと言った。
だが、僕はどうしても結婚式だけは挙げたかったのだ。
それは、女の子ならば、一度は花嫁姿になることを夢見るものだと思ったからだ。
例え、ささやかでも、嫁にウエディングドレスを着せてあげたい。
女の子の夢を叶え、女の子としての喜びを経験させてあげたい。
そう思った。
僕たちは、とりあえず籍だけは入れることにした。
これは、僕が独立開業した時の僕と嫁の約束だ。
その上で僕たちは、結婚式のために一生懸命貯金し、お金をかき集めた。
式は、軽井沢で、家族だけの結婚式を挙げることにした。
ちょうど、その頃、嫁が妊娠したのだ。
だから、結婚式を挙げた日、嫁のお腹の中には、赤ちゃんがいたというわけだ。
牧師さんは、僕たちの話を聞いて、一つ提案をしてくださった。
それは、指輪の交換の後、2人を祝福すると同時に、あなたたちの新しい家族が、無事にこの世に生まれてくることを、私に祈らさせてください、と。
僕は、その牧師さんの粋なはからいが、とても有り難かった。
僕たちは、籍を入れたばかりの不安定な生活の中での嫁の妊娠だったので、正直戸惑っていた。
そんな僕たちの不安を牧師は知ってか、結婚を祝福するだけでなく、新しい命の誕生も祝福してくださると言う。
僕にはそれが、僕たちの新しい生活を応援してくださる、牧師さんのエールに聞こえた。
その時嫁のお腹の中にいた赤ちゃんは、2008年11月2日、予定日より2週間くらい早かったが、元気に、この世に生まれてきた。
僕の日記にたびたび登場する、はるちゃんだ。
はるちゃんは、今度の11月で4歳になる。
思えば、はるちゃんは、僕と嫁が籍を入れ、一緒に暮らし始めた頃からずっと、僕たちと一緒にいることになる。
僕たちは、2人で生活をスタートしたつもりだったが、実は3人で生活をスタートしていたのだ。
そして、はるちゃんの年齢の分だけ、僕たちの結婚生活は続いていることになる。
これからも、それは変わらない。
嫁がよく言うのは、結局僕たちは、結婚してから、本当の意味での2人っきりってなかったね、ということ。
妊娠している時も、僕たちは2人きりで旅行したり、遊びに行っているようで、実はお腹の中のはるちゃんも一緒についてきていたのだ。
嫁は言う。
だから、もう少ししたら、結婚記念日くらいは、2人の息子をどちらかの親に預けて、本当の意味での2人きりで、どこかに遊びに行ったり、食事をしたいと。
結婚前、付き合っていた頃のように。
僕たちのワガママ、年に一度くらいなら、はるちゃんとみのりくんは、許してくれるだろうか。
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