琢朗のセレモニーに引き続き…藤井の1000奪三振のセレモニーが有り、、(おめでとう
)
さぁ、いよいよ試合開始☆いきなり最初の山場がやってくる。
「1番ショート石井琢朗!」
以前は当たり前だったアナウンスに、涙が零れそうになる
ベイスターズの先発投手は小杉。
正直、“こんな大切なゲームで何で小杉が先発…"とか“番長!志願登板してくれよ!!"とか思ってたのは事実です(^_^;)
でも、この日の小杉は良かった!
場内スタンディングオベーション状態でタクローコール一色の中、物怖じせずに投げてたと思う。
インローのボールを鋭く振り抜いた琢朗の打球は、いい角度で上がるもライトフライ。
小杉は1回をまずは無難に抑える。
2回表、何でもないセカンドゴロを渡辺直人がはじいてしまう。
ショートを守ってる時の直人は、あんなに頼もしいのになぁ…とか思ってると、後方の客から、
「だーかーらー!ショート(内村)とセカンド入れ替えろって言ってるだろ!ぎゃーーーく(逆)!!」と、すかさず野次が飛ぶ
代弁してくれて、ありがとう(笑)。
そんな中、隣の席のお姉さんは、ランナーが出て盛り上がる三塁側の赤と白に染まるスタンドを見ながら、「なんかカニカマみたいだねー」とか言ってました(笑)。
こういう、他の観客の声援や野次その他の発言を楽しむのも、野球観戦の楽しみの1つですよねぇ(^^)
さて、琢朗の第2打席は3回表、小刻み(過ぎる)な継投に出たベイスターズの2番手、ルーキーの伊藤から、しっかり四球を選ぶ。
最後の試合でも、チームの勝利のために冷静にボールを選ぶのが、いかにも琢朗らしい
でも、琢朗のヒットが見たい観客からは激しい非難の声( ̄〜 ̄;)
ベイスターズFanの皆〜
投げてるのはウチの期待のルーキーだってばよ(T_T)
0-0が続く中、4回表ベイスターズのマウンドには佐藤祥万…これが実にいいピッチングだった
5回表に連打で1アウト1塁2塁のピンチを招き、この日の主役石井琢朗を迎えるが、しっかりとピッチャーゴロに打ち取り(ちょっとお手玉しましたが
)、
安部をズバッと三振に切って取ってみせた。
ピンチでも動じない攻めのピッチングが気持ちいい
ホークスの森福みたいになってほしいなぁ。。
バントも上手かったし、来年に大いに期待^^
試合は5回裏にカープのエース前田健太から内村のタイムリーで先制するも、
6回表菊地が廣瀬に打たれて、1-2と逆転を許す(>_<)
そして迎えた7回表…
ベイスターズのマウンドは、今シーズン崩壊寸前の横浜ブルペンを何度も救ってきてくれた藤江。
無死2塁のピンチで打席には、4打席目の琢朗。
もしかして、これで最後の打席になるかも知れない…観客も、琢朗本人も、皆が恐らくそれを感じていた。
タクローコールを声を振り絞って叫び続けるカープFan。
応援歌を力いっぱい熱唱するベイスターズFan。
打席に入る時から、目に涙を浮かべる琢朗。
途中、涙が溢れてきて打席を外す。
それを見て、球場全体から物凄い音量の声援が贈られる。
そんな雰囲気に呑まれたのか、藤江はコントロールが全く定まらず、何とストレートの四球
球場が溜め息に包まれる
これで終わってしまうのか!?
偉大な打者石井琢朗の24年間のラストがこれでいいのか!?
そんなモヤモヤした気持ちの中、全くいつもの気迫もキレも感じない絶不調の藤江が大量失点…
試合を壊してしまう
藤江…登板過多が原因かなぁ。心配だ(-_-;)
だが、藤江の大乱調が、思わぬ展開を生む。
8回表…もう一度琢朗に打順が回ってきたのです。
一方的な試合展開のため、ほぼ間違いなく延長戦にはならない。
正真正銘、これが最後の打席。
琢朗がゆっくりと、プロ野球生活9967打席目のバッターボックスに足を踏み入れた。
一斉に立ち上がる両スタンド。
再び沸き起こる地鳴りのようなカープFanの大タクローコール。
あの98年を思い出すかのような大音量で歌われる、ベイスターズFanの応援歌。
球場全体が石井琢朗一色に染まり、間違いなく全ての観客の心が1つになった。
感極まった様子の琢朗のバットがボールを捉える。
沸き上がる歓声と悲鳴。
かつての盗塁王の最後の打球は、ベイスターズのNewスピードスター荒波翔のグラブの中に収まった。
一瞬の静寂の後、球場を震わすような大拍手が沸き起こる。
琢朗がベンチに下がっても尚、拍手が鳴り止まなかった。
あの雰囲気に呑まれずに、しっかり抑えた田中健二朗も立派だったと思う^^
そして試合終了。
結局1-8でカープの圧勝。
カープナインがシーズン最終戦の勝利を喜び合い、ベンチに下がっていった…。
と、その時三塁側ベンチから誰か飛び出してきた。
琢朗だ
大歓声とタクローコールが起こる。
琢朗は、“ある場所"を真っ直ぐ見据えながら、一目散にその場所に駆けて行った。
20年間、自分に最もアツい声援をくれ、時には愛のある野次も飛んできた場所。
ベイスターズFanの聖地、横浜スタジアムのライトスタンドだ!!
ライトスタンドに陣取る応援団に向かって深々と頭を下げる琢朗…もう俺も涙が溢れてきて止まらない
広島応援団、横浜応援団が交互に琢朗の応援歌を演奏する。
「
駆け抜けるスタジアム 君の勇姿 明日の星を掴めよ 石井その手で
かっ飛ばせ!タ・ク・ロー
」
観客全員での大合唱に応えるように、琢朗はまた走り出した。
今度はカープFanの前に行き、深々と礼。
ますますボリュームが大きくなる応援歌の大合唱。
グラウンド内を一周した後、琢朗は泣き顔でベンチに下がっていきました…。
それでも止まない大歓声。
ベイスターズFanは勿論、カープFanにも琢朗はホントに愛されてたんだなぁ…と実感しました
琢朗のスタンスは、ユニフォームが青から赤に変わっても、何一つ変わらない。
誰よりも早く、誰も居ないグラウンドに現れ、黙々と走る。
24年間、ホエールズ→ベイスターズ→カープと弱小球団に居続けた、努力の天才。
琢朗さん。あの日、胸がいっぱいで、名前を叫び続け、応援歌を歌い続けるだけしか出来なかったので、
あの時言えなかった言葉を言わせてください。
ありがとう。
プロ野球選手を目指してくれて、ありがとう。
ホエールズに入団してくれて、ありがとう。
努力の大切さを教えてくれて、ありがとう。
夢をありがとう。
大好きです。
本当に本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
いつか青いユニフォームの琢朗さんが別の立場でハマスタに帰ってきてくださる日を、楽しみに待っていたいと思います^^
ログインしてコメントを確認・投稿する