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2012年10月13日13:19

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大人になるまでの経験

教員内定者に「虫触り方」講座
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2185121

僕の治療院の患者さんで、地域の老人会の役員をされている方がいる。
歳は80歳を越えてらっしゃるのだが、その方は、地域活動の一環として、近くの小学校で、毎週理科実験を教えに行ってらっしゃるらしい。

というのも、最近は小学校の先生が、理科実験の経験があまりないため、実験が苦手な先生が多いらしい。

週一回の理科実験だが、それでも子供たちは喜んでくれるそうだ。

その患者さんが言うには、これはビックリするような話だが、最近の子供は、理科実験の際にも、アルコールランプやバーナーの近くに、ノートや燃えやすいモノを平気で置く子がいるらしい。
というのは、最近は、オール電化で家で火を扱う機会がないので、火の怖さを知らない子がいるというのだ。
俄に信じられない話だが、ここまでいくと、実験以前の話だ。

実を言うと、僕も虫が苦手だ。

田舎育ちで、子供の頃は、結構虫は触っていた。
弟と虫採りをして遊んだし、虫だけでなく、トカゲやカナヘビの尻尾を切って遊んだり、青大将の尻尾を掴んで振り回したりしていた。

子供の時は、平気だったはずなのに、何故だろう、大人になると、虫が苦手になった。
思うに、これも、子供の時と比べ大人になると、虫を触ったり、触れたりする機会がなくなってしまったからではないだろう。

理科実験にしても、虫に触れることにしても、そうした機会に恵まれなかったり、経験がなければ、いくら知識があったとしてもできなくなる。

教員内定者にこうした講座をするというのは、やはり今の子供たちが、授業の中で実験をする機会が減り、遊びの中で、自然の中で虫や小動物と触れあう機会がなくなってきたということなのだろうか。

だが、こうした経験は、子供にとっては、とても貴重な体験であり、子供の時にしかできない貴重な体験であるように思う。

僕の3歳になる息子は、今、幼稚園に通っている。
幼稚園では、隔週で幼稚園が所有する自然の家のような場所に子供たちを連れて行ってくれる。
そこで、子供たちは、自然の中で虫採りをして遊んだり、畑で野菜を作ったりしているらしい。

実は、息子の幼稚園を選ぶ時、ご近所さんでは、勉強に力を入れている幼稚園を選ぶ家庭が多かった。
だが、僕と嫁は、お勉強よりも、やはりこれくらいの時にしか、体験できないこともあるんじゃないかと思い、敢えて息子を、この幼稚園に入園させることにした。

今、息子は、毎日楽しく幼稚園に通っている。
昨日は、その自然の家に行く日だったらしく、でっかいカマキリを掴んで嬉しそうに帰ってきた。

息子も以前は虫が苦手で、虫を見ると逃げ回っていた。
だが、こうして自然の中で触れあう機会ができることで、虫が好きになった。
おかげで、僕も息子と一緒に虫採りをするようになり、虫が少し平気になった。

また、虫を採り、それをまた、生きたまま自然に還してやることで、生き物に対する命の尊さも知ったような気がする。

今朝も息子が、

「カマキリさん、またね〜。また、はるちゃんのとこに来て、一緒に遊ぼうね〜。」

と言ってカマキリを庭に放しているのを見ると、微笑ましい気持ちと共に、こうした経験こそが子供にとって大切だと感じる。

息子が、この先、勉強だけでなくいろんな経験をして、大きくなってほしいと、僕は思った。
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