秋刀魚　葛の花　野分

10/14(日)俳句会開きます。
　
●事務所16:00 または 渋谷モヤイ像前 15:45集合
●参加費:￥500(投句含む)

【兼題】
○金木犀(きんもくせい)
○松茸・椎茸・初茸菌・茸・茸飯・舞茸・ひら茸
○秋の暮・秋の夕べ・秋の夕暮
※3〜7句詠んで いらして下さい。

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9/29(土)事務所　13:50〜16:20 (2h30)

【兼題】
○葛の花(くずのはな)
○秋刀魚(さんま)・さいら・初さんま
○野分(のわき)・野分立つ・野分中・野分後・夕野分・野分雲・野分晴　

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秋刀魚焼く真っ直ぐ昇る煙かな
特売日秋刀魚の煙あちこちと
野分来てちょっと田に行くおじいさん
ついばんだ鶏の嘴葛の花
秋刀魚焼く煙が沁みる三十路かな　　　　　　　ちくわ

野分のち雲は流れて月昇り
くずのはな写真を撮りて蚊にさされ
びいるそそぎさんまくひにしひるさがり
初さんま塩焼きにして with beer NаγΑ НαсΥ

なぎ倒しすくい巻き上げ野分かな
葛の花パゴダの脇で背比べ
天高く匂い立ち昇るさんま定
→空高く匂い立ち上がるさんま焼
内臓のおいしさ分かった焼きさんま　　　　　　f検定

アイロンをかける女(ひと)の背野分立つ
野分後骨のみ残る傘ありて
初秋刀魚赤き気球の上がり居て
空描く飛行機雲や初秋刀魚
風の道記す如くに葛の花
あの人は何処へ去りし野分晴れ 　　　　　　ヨッシー

お心を お和らぎやと 葛の花
初さんま 家族で 燃えた バーベキュー
野分後 夜の学校 ピアノ音
ごちそうか 貴賎群衆の 初さんま
洗濯物 あせる気持ちと 野分雲
初さんま 売らねばならぬ 敬って　　　　　　　のり

子と猫が縁側で待つ野分かな
深き夜に密かに香る葛の花
秋刀魚焼く七輪を出す年一度　　　　　　　　　　橙

秋刀魚祭まけてたまるか気仙沼
リサイクルU字溝にてさんま焼く
喉の奥さんまの骨で詰まらせて
葛の花葛餅葛切り食べすぎて
葛の花葛根湯で風邪知らず
葛の花二日酔いにも効くんだぜい
最近（このごろ）は国土蝕む野分かな
野分中飛んだ中継知人なり　　　　　　　　ノリダー

さんま焼く佃の路地にこもる烟(けむ)
水揚げの秋刀魚のたうつ銀色に
秋刀魚焼く潮騒あげて炎(ほむら)あげ
野分雲山騒葉騒冥みけり
(やまさゐはさゐ くら)みけり
野分晴浅間山肌柔らかき
葛の花魂鎮めばや無言館
葛襖岨道かたへに乱れ咲き
(くずぶすま そばみち)　　　 　　　　　　霧海先生

総ガラス建築の中 野分中
総ガラスの美術館中 野分観る
洗濯機無心に覗く野分中
洗濯機覗き込む寡夫(かふ)野分中
銀河系渦巻く雲の野分かな
野分中鳴門渦巻く流し台
野分立つ締切過ぎの仕事部屋
古傷の疼きが告げる野分かな
野分後街鎮まりて浄土なる
ビフテキを喰らいて野分修めけむ
寂寞や窓震わせて野分立つ
野分立つ電々太鼓打ち鳴らし
夜露死苦と悪鬼跳梁野分立つ
中庭にさんま脂の瀑(は)ぜる音
秋刀魚食みわたに覚える苦味かな
まな板に青き秋刀魚の血の滲み
ドラゴンの鱗逆立て葛の花　　　　　　　　サンダル