人生とは？

人生って何だ？人生は○○だ！
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小学生の時、同級生が先生に、
"人は何の為に生まれてきたのか"、と問われ、
"人は死ぬ為に生まれてきた"、と答えて先生に怒られていた。

先生にしてみれば、軽々しく死という言葉を使うもんじゃない、という意味で怒ったのだろう。

だが、この同級生がどういう意味でそう言ったのか、真意はわからないにしても、僕はある意味、この答えは達観した答えだったと、今にして思う。

人は、生まれてこの方、自分がこの先どうなるのか、なんて誰にもわからない。
何故なら、僕らはいつも、時間軸の一番前頭に立っているのだ。
僕らが知っているのは、これまで生きてきた過去のことであり、今の自分があるのは、過去の自分の来し方の積み重ねだ。

唯一、僕らが確実にわかる未来と言えば、それはつまり、人は必ず、いつか死ぬ。
今、この時間、この世の中で生活する全ての人も、あと100年もすれば、殆どの人はこの世の中から死んで居なくなる。
これだけは、避けようのない事実なのだ。

すると、僕たちは生まれた時から、確実に死に向かって進んでいる。
死というものを人生のゴールとするなら、遅かれ早かれ、僕らはそのゴールにいつか到達する。
もし、人はただゴールを目指す為に生きてるという人がいれば、その人にとって、人は死ぬ為に生まれてきたという答えになるだろう。

実は僕は、死ぬことが大変怖い。
死が人にとってのゴールだとしても、はたまたその先があったとしても、死の先に自我の消滅があるなら、それは一緒のことだ。
僕は、それが怖いのだ。

だから、僕にとっての人生は、今、この時が凡てなんだと思う。
確実に迫る死とわからない行く末。
この不安を忘れさせてくれる毎日を僕は求め、僕は毎日を過ごしているのだと思う。

僕の毎日は、僕の今は幸せだ。
嫁がいて、息子たちがいる。家族がある。
家族があって、僕の今は、毎日を楽しく過ごしている。

考えたくはないが、僕はやがて死ぬだろう。
その時は、自分のこれまでの来し方を思い、笑って死ねたらと思う。
それがいつになるかなんてわからない。
だって、僕が未来について、知っているのは、いつかは死ぬということだけなのだから。

僕にとっての人生は、今、この時だ。
今のこの時がいつも幸せだと思える人生であれ。
僕はそう思う。