前節ヴィッセル神戸戦に引き続いて、今回はホームでの鹿島戦を観戦である。埼玉スタジアムは6月のベガルタ仙台戦以来。
いろんな人が書いているので、もうあまり、あれこれと繰り返したくはないが、前半と後半で別のチームが戦っているんじゃないかと思うくらいに、後半はひどく見劣りしたし、とても心臓に悪い試合であった。鹿島が調子の良いときであれば、同点あるいは逆転されていても何ら不思議はなかったと思う。
リードして折り返して、後半にいとも簡単に点を取られるあたりは、FC東京戦と同じパターンである。セットプレーでからきし弱いのも相変わらず。
悪口ばかり書いても仕方がないので、良い話も書いておくと、ボロボロな後半に比して、前半は今シーズン最高じゃないかと思うくらいの、自分たちのシナリオどおりのサッカーを展開できていた。こういう戦い方を90分間、フルにやれるようならば、優勝しても不思議ではない。
いずれにせよ、勝ちは勝ちなので、「結果オーライ」ということにしておきたいが、スタメンがほぼ固定化してしまっている中、90分間フルに戦い抜くには、安心できる控え陣が不可欠であるが、今夏は補強をしなかったこともあり、この点どうも心許ない感じがする。
今回の試合も、後半にランコが出てきたときは、6月30日の長居でのセレッソ戦を思い出して、非常に嫌な感じがしたものである。いつの間にか、実質的にとても「層が薄い」チームになってしまっていないだろうか。
苦情めいたことばかり書いたが、前節は虚弱児童みたいで全然良いところがなかった原口がちゃんと最後まで走れていたし、しっかりと点も取れたのは素直に評価したい。でも彼は点を取れる「バリエーション」というか「引き出し」をもっと多彩にしていく必要があるんだろうなあと思う。
平川も特に前半は凄く良かった。宇賀神ともども両サイドの攻め上がりがうまく機能しているときは、点が取れそうな展開になってくるので、この2人はとても貴重である。
いずれにせよ、22節が終わって時点でまだ3位にとどまっているという事実は素直に喜ぶべきなのだろう。もっとも1位の広島と勝点10差以内のところに8チームがひしめいている状態であり、レッズとしてもまったく安心はできる状況にはないものの、昨シーズンとは雲泥の差であることは間違いない。
今節はガンバは勝っていたが、どうやら降格争いは、当確の札幌以外は、新潟、大宮と大阪コンビの4チームが残り2枠を争う感じになってきた。ガンバはレッズ同様にJリーグ発足以来の名門(オリジナル10)であり、昨シーズンのレッズを見ているようで、他人事とは思えない。いまのJ1は各クラブの戦力が均衡してきているので、監督の交代による戦術の変更とか、補強した選手がフィットしなかったりとか、ちょっとしたことが大きく順位に影響してしまうというのが、今シーズンのガンバを見ているとよくわかる。
でもレッズはJ2に降格したことがあるが、ガンバはまだ一度も降格していないので、1回くらい降格してみるのも悪くはないかも知れない。
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