どうも。「ヨメ子」「ヨメ子」いいすぎて、ヨメ子に本気で「ヨメ子」と呼びかけそうになっている葉桜です。
さて今回は予告どおり、院長の嫁、通称ヨメ子のお話を書かせていただきたいと思います。
院長のことは嫌いだが、それでも離婚を願う。
みんなに聞いて欲しい話が多すぎて、どこから手をつけていいか分からなくなったので、ぼちぼち書いていきます。
よろしければ、ぼちぼちお付き合いください。
Case1 やかましい
「お前がいうな」と思われそうなタイトルであるが、まぁ読んでいただきたい。
気をつけていても、立ち上がるときや物を持ち上げるときなど、
「ヨイショ」と声が出てしまうことがある。
しかしヨメ子は度が過ぎている。
カルテのページをめくるだけで「ヨイショ」
何キロあるカルテをお持ちなのであろうか。
小走りするときなど1歩1歩ごとに「ヨイショ」「ヨイショ」と言っている。
ヨメ「ヨイショヨイショヨイショヨイショヨイショヨイショヨイショヨイショヨイショ…」
餅つきかっ!!!
Case2 ケチ
ウチの院長はケチだ。
しかしヨメ子も負けず劣らずドケチだ。
以前従業員に「お互いがお互いのケチを切磋琢磨して極め続けてきた」といわれていたが、なかなかウマいことをいうと思う。
まず電気代をケチる。
患者が帰ったと同時にエアコンを消すので、私は蒸し暑い中で『パワフルボタンにすらパワーを感じられない掃除機』で掃除をする羽目になっている。
暑がりの院長が文句を言うと、なんの寝言か「夏には夏のよさがある」などとぬかす。
ばかもの。暑がりの院長が汗をかいて、これ以上臭くなったらどう責任をとってくれる。
同期が辞めヨメ子が受付をするようになってから、受付まわりも薄暗い。
受付で会計をしようと思ったら、あまりの薄暗さに電卓が消えた。
(電卓って光によって動くものが多い)
仕事帰りに明日のパンを買おうと歯医者の近くのハローズに行ったら、ここはテーマパークかと錯覚した。
過剰な明るさ!効きすぎた空調!ウチではとても考えられない!!
仕事帰りに天満屋、高島屋になんか行ったら、きっと鼻血出すんだろうと思う。
もちろん歯科材料もケチる。
毎朝、診療開始までの30分、診療の準備をしているのだが、
その準備のひとつに『消毒液の配布』がある。
全部で4つあるチェアに、使用済みの器具を一時的に浸けておく消毒液を配布する。
ある朝、ヨメ子に声をかけられた。
ヨメ「葉桜さん、消毒液はもう配っておいたから」
私「あ、ありがとうございます」
ほう、先に仕事をやっておいてくれたのか。
何気なく消毒液を入れるケースを覗く私。
一体なんの冗談であろうか。
指の第一関節の半分ほどしか水が入っていない。
しかも小指の、だ。
こんな量の消毒液で器具が浸かるものか。
浅漬けにもなりゃしない。
…うん、これはきっと冗談よ。もうすぐヨメ子が『な〜んてね♪ごめんなさい、ビックリした?』なんて言ってくれるに違いないわ。
そう思い、私はヨメ子の方へ顔をむけた。
私と目が合ったヨメ子はニッコリ微笑みかけ、「いいの、気にしないで」といった表情を浮かべている。
『飼い犬が死にました』とボイスでつぶやいたら、『イイネ!』を押された時のような気分を味わった。
『いいの』じゃないの、全然よくないの。
他にも唾液や血液を吸い込む、バキュームのパイプの消毒液があるのだが、(バキュームに吸わせてパイプ内を消毒するらしい)、これを水に薄めて使用する。
希釈前は『濃い青色』、私が薄めると『淡いブルー』くらいの色になる。
ヨメ「バキューム消毒やっとくよ」
私「あ、いいです。私があとでやっきますから」
ヨメ「いいの、いいの」
出た、得意の『いいの』
水道の方で消毒液を薄める、『ドババババババッ』という凄まじい音が聞こえる。
あーあー、そんなに薄めちゃって…。
好奇心から、ヨメ子の薄めた消毒液を見る。
『限りなく透明に近いブルー』(村上龍)(読んだことはない)
また吸わせる消毒液の量も、一瞬「ズゴッ」といわせる程度でカブトムシが吸うくらいの量なのだから徹底している。
医院で火事が起こったら、ヨメ子は確実に金庫を抱きしめて真っ先に逃げていくに違いない。
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