猿之助・中車・森公美子さん

今日、新橋演舞場に行って来ました。

市川猿翁・猿之助・中車の襲名披露興行です。チケット売り出し初日に何とかゲットした切符です。

ご存知の方も多いと思いますが、俳優の香川照之が、46歳にして歌舞伎俳優としての初舞台を踏んでいます。その俳優が市川中車です。

香川照之は、ずっと気になっていた俳優でした。決してハンサムじゃないのだけど、抜きん出た演技力に父市川猿之助・母浜木綿子、ふたりの天才を両親にもち、その上に努力を重ねてきた彼の素晴らしさを感じていました。歌舞伎の世界に香川がいたら・・と何度も思ったものでした。でも、それは有り得ないことだと諦めていました。

が、夢が実現したのです。香川照之が歌舞伎俳優としての一歩を踏み出したのです。

一幕目の中車の演技は素晴らしかった。世話物であれば、彼は十分に役者としてやっていけると確信しました。三幕目の猿之助の縦横無尽に舞台を動くその姿に、これからも歌舞伎の未来を感じました。

そして、今日はもうひとつうれしいサプライズ。私の席のすぐ前に座っていたのがオペラ歌手でタレントの森公美子さんだったのです。よく、幕が開く寸前に入ってきて悠然と座る芸能人がいますよね。森さんは、ちがったのです。最初からフツーに座っていました。幕間に森さんが立ち上がった瞬間、目が合ったので「こんにちは」と挨拶するとテレビで見るのと同じ笑顔で「こんにちは」と挨拶してくれました。そして、次の幕が始まる前に
「私、大きくて、前が見にくいでしょ、ごめんなさい」って気さくに話しかけてくれました。「いえいえ、私も大きいから大丈夫デスヨ」って答えました。そして、すべてが終わって帰るときに、もう一度「では」とご挨拶して帰っていかれました。

すっかり森公美子さんのファンになってしまいました。いい人です。

という訳で実によい一日となった次第であります。ちゃんちゃん。