みの、涙の会見 愛妻は「100点満点」
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妻に先立たれる夫の気持ちとは、どんなだろう。
家族の話をしたい。
昨年、4月22日に、二人目の息子が産まれた。
名前は、一つのことを誠実に永く続け、実りのある人生を送って欲しいと願い、誠永(みのり)と名付けた。
僕たち夫婦は、誠永をお腹の中に授かった時、お腹の子どもが男の子であろうと女の子であろうと、子どもは二人で終わりにしようと決めていた。
そして、嫁は、どちらかというと二人目は女の子が欲しかったみたいだ。
僕は、正直、上の息子が可愛くて仕方なかったから、二人目も男の子でも、全然構わなかった。
誠永が生まれた日。
嫁は、僕にこう言った。
「女の子が欲しかったのは、男の子は、独立して家を出ていくと、家には、なかなか寄り付かなくなるから。わたしは、自分が年を取って、娘と二人、いろんなところに遊びに行くのが夢だったの。その夢が叶いそうにないから、わたしが年を取った時、あなたがわたしより長生きして、わたしをいろんなところに遊びに連れていってね。」
ちょうど、誠永が生まれる二年くらい前、僕たちは、宇治に家を購入した。
もちろん、35年ローンで。
これには、子供が大きくなり、仕事のほうもなんとか一つの目処が立ったから、という理由もあるのだが、本当の理由は、自営業で家族に何も残してあげることのできない僕が、もしもの時、せめて、家だけでも遺してあげることができたら、という想いが僕にはあった。
僕は、嫁より七つ上だ。
今の男女の平均寿命から考えても、おそらく僕のほうが先に死ぬだろう、
僕はそう思っている。
しかし、嫁はどう思っているだろうか。
もしかしたら、僕の真意を知っていたのだろうか。
僕らの人生は、まだまだ長い。
しかし、永く夫婦でいることは、いつかは、どちらかが先に旅立つ時が来る。
今の僕の人生の中に、息子を含めた家族の誰かが欠けた後の生活は考えられない。
僕の幸せとは、そんなものだ。
このまま時が止まってしまえばいいと思っている。
みのもんたの言葉の中には、紆余曲折ありながら、永く夫婦を続けた人にしかわからない、言葉の重みがある。
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