カミナリさん

■関東甲信で大気不安定、局地的に激しい雨も
(読売新聞 - 05月18日 14:41)
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ゆうべは、京都でも大荒れの天気だった。
僕の家のある宇治でも、夕方過ぎから雨が降りだし、夜は、雷がゴロゴロとものすごかった。

その頃僕は、職場に居たのだが、宇治から電車で、30分くらいの職場では、雨がそれほどでもなく、嫁からの電話で、帰りに傘を持って帰ったほうが良いことを知ったくらいだった。

その時、電話の向こうが少し騒がしく、様子がオカシイことに気付くべきだった。


ここで、話が逸れるが、僕の三歳になる息子、はるちゃんには、コワイものが、たくさんある。それは、多くは僕の創作だ。

例えば、弟のみのりくんをいじめたり、お友達を泣かしたりすると、鬼さんとカミナリさんが来て、階段の窓から、はるちゃんのオヘソを取りにくる。
着替えの時、パンツをはかないで、フルチンのまま、いつまでも居ると、チントリさんという、僕の創ったオバケが、はるちゃんのチンチンを取りにくる。
そして、夜9時になっても、遊んで寝室に行かないと、オバケがやってきて、オバケの世界に連れて行かれる。
布団に入っても、遊んでる場合は、何故か、トラックのオッサンがやって来ることになっている。

これらはすべて、はるちゃんは本気で信じていて、本気で怖がっている。
そして、これらの魑魅魍魎とトラックのオッサンは、パパの友達ということになっている。

さて、ゆうべ、嫁から電話があった時、宇治では、ものすごいカミナリだったらしい。
そして、嫁とはるちゃんとみのりくんが、一緒にお風呂に入っていた時、カミナリが近くに落ちて、家の電気がしばらく停電になったらしいのだ。

これには、はるちゃんもみのりくんも、かなり怖かったらしく、2人とも大泣きだったらしい。特に、はるちゃんは、お風呂に入ってからも、上がってからも、ずっとオヘソを手で隠していたらしい。

その一騒動の後、僕へ電話したらしい。
電話の向こうの様子がおかしかったのは、はるちゃんが騒いでいた。

と、いうのも、はるちゃんの中では、パパとカミナリさんはお友達だ。
どうやら、はるちゃんは、パパがカミナリさんを連れて家に帰ってくると思ったのだ。


はるちゃんよ。

パパもゆうべは、駅に着いたらカミナリが凄くて、いつ、カミナリが自分のアタマに落ちてくるか、ビクビクしながら、傘もささずに急いで帰ったのだ。
そんな、カミナリさんを家に連れて帰るわけがないだろ。