俗物図鑑

園山「私以外、塩谷再生は無理」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2013402&media_id=8

昔、筒井康隆の「俗物図鑑」という小説を読んだ。読んだ方は、ご存知だろうが、この小説には、たくさんの自称評論家と呼ばれる人が出てくる。

僕は、最近テレビを観る機会がめっきり減ったせいか、芸能界に疎くなった。
この園山という人も、申し訳ないが知らない。肩書きが、料理研究家らしいが、メディアにこうやって露出し、騒がれるからには、芸能人なのだろう。

そもそも、料理研究家って、何だ。
メディアに出るほどの需要のある研究家なのか。
それで、冒頭の小説を思い出したわけである。

さて、その園山さんの話だ。
もちろん、僕は、この番組も観なかったので、推測でしかないが、記事を読む限り、園山さんは、きっとプライドの高い女性なのだろう。

そのプライドの高い女性が付き合った男に、二股をかけられ、それをメディアで暴露されるなんて、これほど、プライドを傷つけられることはない。

だから、記事の中の彼女の発言は、すべて、自分の過去の恋愛の正当化と、自分のプライドを保つことに終始している。
本当も嘘も織り混ぜて、自分の女性としてのプライドを保とうとしている。

だが、端から見ていると、彼女のこの発言は、悲しくも滑稽だ。
二股をかけられたとはいえ、自分が一度は好きになった男を、公衆の面前で、罵倒し、こき下ろすことほど、惨めで滑稽なことはない。

そして、料理研究家と呼ばれる人が、メディアで自分の男性遍歴を語る、この世界。
芸能界は大変だなぁと思う。