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2012年05月09日06:02

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日本の原発全停止

 6日。昨夜から今朝未明にかけて、泊原発3号機が定期点検入りで停止。これで国内で稼働中の原発がゼロに。急進的反原発派の方々は喜んではるけど、アホちゃうか。

 原発の運転が止まったって、燃料保管プールに使用済み核燃料があるから安全になんかならないし(特に、崩壊熱が収まるまでの2〜3年は。その後もアブナイ状況は続く)。今も「福島第一原発で一番危険なのは、事故当時は停止していた4号機」と指摘する声が根強くあるくらい。で、燃料保管プールは、最終処分場や中間貯蔵施設が現状存在しない以上、当面このままだし。

 それでいて関電などでは電力不足に陥るし、電力料金は上がって(下記注※を参照)国内産業の競争力が失われることで、国内雇用が失われ若者の失業者が増えたり税収が落ち込んで福祉が後退したりするのに。

   ※ 原発は、火力などに比べ決して低コストではない。

     でも、原発のコストは「作るまでのコスト」「立地自治体への補償」
    「事故が起きた時のコスト」「廃炉コスト」の4つが大半を占める。
    つまり、一度原発を作ってしまえば、立地自治体への補償は継続しな
    ければならないし事故のリスクも大差無い、廃炉コストは同じなの
    だから、既存の原発に限れば、運転を止めても運転を続けても、原発の
    コストはあまり変わらない。燃料費や運転コストなどは相対的に小さい。

     なので、原発を即時全部停止すれば、火力が増える分、建設費や燃料
    費の増だけ、料金は上がる。もちろん、電力会社のリストラや合理化な
    どで、上げ幅は圧縮するべきだけど、圧縮にも限界がある。

 つまり、危険性はあまり変わらず、コストもほとんど減らず、デメリットばかり激増するのが、"今すぐの"原発全停止。

 そりゃ、長期的には原発は無くすべきですよ。よほどのこと(下記注※参照)が無い限り原発の新増設はするべきでないし、活断層上にある・あるいは老朽化などで危険な原発は早急に廃止すべきです。

 でも、"今すぐ"もしくは"数年内に"原発を全て停止や廃止するのはデメリットが極めて大きい。どんなに正しい施策であっても、急ぎすぎると弊害が大きい。

 西日本(60Hz圏)では比較的マシな大飯3/4号機に限れば(せめて夏だけでも)一次ストレステストだけで再稼働させるべきだし。その他の既存原発も、断層や老朽化などの問題の無いものは、二次ストレステストを経てさらに本格安全対策をやった後に再稼働させるべきだと思う。

 急進的(狂信的?)反原発派の経済音痴ぶりにも困ったもの。

   ※ ↑の「よほどのこと」とは。再生可能エネルギーの普及に手間取り
    地球温暖化の方が深刻な問題になった場合。あるいは、国際情勢の
    不安定化などで、化石燃料の輸入が難しくなった場合などのことです。
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