マイミクさんのツイートを読んで。フェアトレードって、確かに美しい。途上国などの労働条件、酷い例はいくらもあるし(有名なのは、バナナとか、カカオとか、鉱業品なら中国産レアメタルとか)。
でも、何をもって「フェア」とするのか?は難しいよね。
例えば、経営危機にあるエルピーダ社のDRAMなんか、1000億円投資して1000人の従業員(開発者、工場ワーカー)で最先端の技術を駆使して作っても、出来る製品は1個100円にもならない。コンビニおにぎりより売価が安い。彼らは「フェアじゃない!1個1万円とは言わないけど、せめて千円で買ってよっ!」と叫びたいでしょう。「自動車残酷工場」なんかを読んでも、他の工業分野も似たようなもの。
とすると。「フェアな価格は対等な価格交渉力を持った団体同士で交渉をして決めるべし」、そのような団体が存在しない場合は「従業者の健康で安全で持続可能な生活環境を確保出来る価格」とかになるのかなぁ。
でも、あまり高くし過ぎると誰も買ってくれないし。それを恐れて、仮にそこそこの価格でガマンしたとしても、皆がそこそこ高い価格を付ければ、結局物価全体が上昇し、せっかく増えた収入も購買力で見ると現状と何も変わらなくなったりして...
...やっぱ、妥当な価格を人為的に決めるのって、難しい。生存が脅かされるほど、極めて劣悪な環境にいる労働者の方々を救済する、くらいかなぁ?「フェアトレード」が妥当なのは。それ以上に拡大するのは、ちょっと無理。
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