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2012年04月13日12:57

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福笑と異常な仲間たちvol.5

 昨晩の繁昌亭は笑福亭福笑さんが異常だと思う芸人を呼ぶ企画の5回目で、補助席も出る大入りでした!

 最初は福笑さんの弟子のたまさん。東京での落語会の会場とのやりとりについてのマクラから爆笑が起こり、いい雰囲気!「皿屋敷」は、お菊さんが幽霊になるくだりを地噺的に語ったあと、姫路の皿屋敷に現れるお菊さんを観に行く連中のわちゃわちゃ、幽霊に会えると評判になり、日本中から観光客が集まってしまう後半という構成で、アイドル化したお菊さんが皿を数えながら流し目をし、観客が「わしが目ぇ合うた!」「いやわしやで!」というやりとりに爆笑でした。

 福笑さんはsiriやルンバをマクラに「矢橋船」を。マクラの話題が若い!矢橋から大津への渡し船での旅噺で、同乗し連中の色問答のほっこりした盛り上がり方が面白い。「あの〜、わたしも〜」と毎度入ってくる面白くない人の間が最高でした。後半のお酒の場面がばっさりカットされていたのが残念でしたが、酒の噺、「憧れの甲子園」もネタ出しされていたので仕方ないのかも。船頭さんのド迫力に、福笑さんらしさを感じました。

 KINDAMAで観て以来の横山たかし・ひろしはいつもの漫才。展開が分かりきっているのに面白かったです。今回も最後にひろしさんが五木ひろしの「汽笛」を歌っていました。たかしさんが総理大臣に立候補するくだりはTVでは放送できないかんじ。

 仲入り後の福笑さんの2席目は、防衛大臣の話題、こないだの甲子園でモダンすぎる校歌が話題になった高校などのマクラから、自作の「憧れの甲子園」。「世帯念仏」と同じ一人称の落語で、甲子園初出場を果たすも、開会式すぐの第一試合で敗退した高校の監督が、直後の慰労会で酒を飲みクダを巻く様子を監督だけの言葉で演じます。酒を飲むたびに選手を労ったり、泣き出したり、怒ったり、笑ったり、と豹変する監督に爆笑しました。
 談志さんの言葉に、「酒が人間をダメにするんじゃない、人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ」というのがあって、それを見事に表現している落語だったと思います。

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平成24年4月12日(木)
福笑と異常な仲間たちvol.5〜アブノーマル人物伝〜@天満天神繁昌亭
1.笑福亭たま「皿屋敷」
2.笑福亭福笑「矢橋船」
3.横山たかし・ひろし「漫才」
仲入り
4.笑福亭福笑「憧れの甲子園(福笑作)」

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