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2012年03月07日03:07

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(※ネタバレ要注意!!)「劇場版そらのおとしもの 時計じかけの哀女神」DVDオーディオコメンタリーより、劇場版の結末についての解説

「劇場版そらのおとしもの 時計じかけの哀女神」DVDオーディオコメンタリーより、
劇場版の結末に関する解説です。


フォト



完全にネタバレなので、
この映画を未見でこれから観ようと考えている方は全力でスルーしてください!!































































































黄樹弐悠アニメーションプロデューサー(以下・黄)
「ラストシーンって『え、日和どうなったの?』って。
映画としては
日和が最後どうなったかをちょっと想像させるような描き方をしてるんですけど、
最初のプロットだと、明確に空から日和が降りてくるシーンみたいなのを書いてあって。
で、振り返った智樹に台詞があったんですよ。
最後の台詞は『あの時言えなかった(告白の)答えを言うよ。』。
その告白の答えは皆さん想像してください、みたいな。
だけど、それよりももっと想像させようかということでやったんですよね。
明確に僕らの中では日和のドラマって終わってないですし、
ちゃんと存在してるっていうことが前提での描き方をしています。」

斎藤久総監督(以下・斎)
「そこまでハッピーエンドやると、逆にさっきまでの感動が逆に薄れないかな、
という気分もあったんですよね。」

黄「そこでしたね。」

斎「映画らしく、最後はいろいろ想像できるとこに持ってったほうがいいんじゃないか、と。」
















黄「(イカロス達が日和に)攻撃を仕掛けて時計を止めてしまったおかげで、暴走が始まる、
ここから時限装置が鳴り始める。
それまで後ろの機械で、日和の思いでブロックごとに(町の消去を)やってたんですけど、
そのユニットがなくなっちゃったんで、制御が利かなくなって、
もうまわりの空間をキューブ状ではなく、ある一定の距離、数キロに渡って
いっぺんに時空に飛ばしちゃうっていう事になっちゃうっていう展開ですね。」

斎「時間が暴走して何が起きるか分からない。」

黄「(日和が)どこに飛ばされるか分からない。
本当に未来かもしれないし、過去かもしれないし、
別のパラレルワールドかもしれないし、異次元の星かもしれないし、
もう全くその結果は分からない、誰にも。

死ぬということを考えてるではなく、
一緒にいると巻き込んでしまって、
人間である智樹は死んでしまうっていう危機を訴えてるんですね。
で、自分1人がどこか異次元に飛ばされても、
人間じゃないので生き残れる可能性はあるかも、という、
希望を捨ててる訳ではないんですね。」

斎「二度と会えない、帰って来られる事はまず無いかもしれないっていう。」

黄「それでも、町を守る、そこに住む智樹達を守りたい、と。
1人でまったく誰も知らない違う世界に行くかもしれないけど、
それでも、そちらを選んだという。
永遠の別れを選んだというのが正直なんですね。
でも、それでもこう、希望を持ってるお話だったんですね。
死ぬことを選んでいる訳ではないですね、日和自体が。」

斎「ただ、ここに戻れる可能性はゼロに近いっていう。」
















黄「スタッフロールの途中から、空美町の絵がどんどん入ってくるんですが、
これはですね、日和がこの後戻ってきますが(←断言!!)、
それは、ひょっとしたら空美町を愛してくれた日和に対する、
空美町が起こした奇跡かもねっていうのがあるんですよ。
だから、空美町がもしかしたら引き寄せてくれたのかもしれない
っていうのもありますし、
日和自身が戻って来たいと願った結果でもあるし、
そこでいつまでも待ってる智樹が引き寄せたことなのかもっていう、
その3つが重なって戻ってきたのではないかと。
だから、日和自体は今まで前へ進めなかった子なんですけど、
ほんのちょっと未来でまた彼らと一緒に過ごしたい、という
ちょっと先の未来を望んだんじゃないか、っていうことで
実はほんのちょっと先の未来に降りてきたんですね、最後、
っていうのが僕らの解釈なんですよ。
そこはほんと想像でいいと思うんですよ、それぞれの人の。」













黄「えーと、3期やります!!
これ続きますんで、また会いましょうということで、お願いします。

日笠陽子さん「やったー!! 日和出る!?」

黄「日和も、、、出します!!」












原作を先に読んで劇場版を観た人間としては、
原作と全然違う劇場版のラストは釈然としないものがありましたが、
こうやって説明してくださったおかげで、もやもやしていたものは理解できて
ある程度すっきりしました。

でも、こういう事は、本来後から解説されなくても映画を観て、
自然に理解できないといけないものだと思うので、
そのあたりは説明不足かな、と思います。

個人的にやっぱり原作の結末のほうが好きですし。



でも、ラスト以外はすごくお気に入りの映画ですよ、もちろん。


そして、ひよっち(日和)のTV第3期登場確定!!!




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