核燃サイクル・５選択肢

　２５日朝日・東京。核燃サイクルについて５つの選択肢を、国の原子力委員会小委員会は示した。

　　1)　軽水炉・MOXリサイクル（MOX燃料を何度も使う）
　　　　　長所：ウランの節約が出来、核廃棄物減らせる。
　　　　　短所：MOX用の再処理工場が要りコスト高

　　2)　軽水炉・MOX限定リサイクル（MOXを１度だけ使う。今のMOX炉）
　　　　　長所：ウランを僅かに節約出来る、僅かに廃棄物を減らせる、
　　　　　　　　MOX用再処理工場不要
　　　　→　プルトニウム量が多いから、世間的に印象悪いでしょうね。

　　3)　軽水炉(→)高速炉（プルトニウムなどを処理する専用の高速炉を開発）
　　　　　長所：毒性の高い核廃棄物を燃やして処分出来る。
　　　　　短所：そんな高速炉を開発出来るか不明。
　　　　→　昔、私が「増殖しない高速炉を作れば良いのに」と書いたアレ。

　　4)　高速増殖炉（もんじゅみたいなヤツ）
　　　　　長所：上手く行き事故も無ければ一番経済的
　　　　　短所：とても実用化出来ると思えないし、とても危険。

　　5)　軽水炉ワンスルー（現行の、普通の原子炉）

　可能なら、3)の軽水炉抜き、今まで溜まった高レベル核廃棄物だけ燃やす処分の為の炉、というのが一番望ましい（どこかで処分しないとイケナイ廃棄物を処分出来るから）。出来るかどうか分からない（出来たとして100年後？）し、出来てもナトリウム冷媒型では危険で使い物にならない気がするけど（日本は米仏と共同でナトリウム型を開発中。他に鉛型、ガス型、超臨界圧軽水型などがある）。

　また、選択肢って呼び名がイヤだよね。どれか絶対選べ、と決めつけている印象。まぁしばらくは選ばざるを得ないと私も思うけどさー。

　なお東京によれば、馬淵ら民主の勉強会（70人）は核燃サイクル中止要求をする方向だとか。