M7級首都直下地震、4年内70%…東大地震研
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1886811&media_id=20
政府の原子力災害対策本部、一度も議事録作らず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1888025&media_id=20
<電力需給>政府今夏試算「6%余裕」伏せる
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1886807&media_id=2
原発が稼動しなくても実は余裕があった、というニュースですが、mixiに投稿された日記をざらっと見てみると、『6%しか余裕がないなんて不安』という意見が結構ありますね。
あれだけの原発事故が国内で起きたにもかかわらず、まだそんなことを言っているのかという感じですが、どうも私たち日本人は電力不足恐怖症というか、電気が足りなくなることを極端に恐れているようです。
電気が欲しいからと言って、原発などという危ないものに手を出してはいけないと思いますし、総括原価方式&地域独占という、原発を続けていれば儲かるシステムがある限り、再生可能エネルギーの開発も全く進まないでしょう。
だから、代替エネルギーが確立するまでは原発を稼動させて、段階的に減らしていくという考え方では、いつまで経っても原発はなくならないと思います。
MBSラジオ たね蒔きジャーナル
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【文字起こし】
水野:京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さんこんばんは。
小出:こんばんは。
水野:よろしくお願いします。
平野:こんばんは、よろしくお願いします。
小出:よろしくお願いします。
水野:まず地震についてなんですけれども、ニュースでお伝えしました関東の直下型地震、今後4年以内に70%の確率で起こりうると、いう研究が発表されたんですね。
小出:はい。
水野:で、わたくし地図を見てみました。そうすると、東海村・・・の・・・まあ原発がある場所って、東京都心から大体100キロちょっとぐらいなんですよねえ。
小出:はい。
水野:まあ、ここでどれぐらいの、想定がされているのか、揺れの想定されているのか知りませんが、まったく揺れないってことはなかなか考えにくいわけで、やはりこう、地震を考える時に、原発のこともともに考えねば、ならないのかと、いう風にあたくし思うようになったんですね。
小出:はい。
水野:去年以来。
小出:はい。
水野:小出先生はどんな風に考えてらっしゃいますか?
小出:はい。私はもうずーっと、地震が起きたら、原発は大丈夫かと。いちばん真っ先に思い、思うような、生活をしてきましたので、
水野:はい。
小出:えー、首都圏の直下地震という時も、周辺の原子力発電所はどういう影響があるかということは私は心配、です。えー、・・・でもまあ、首都圏の直下地震が起きれば、たぶんその地震だけで、膨大な被害が出てしまう・・・
水野:そうですねえ・・・。
小出:でしょうから、まずは首都圏の・・・の方々は、4年以内に70%と、確か、何か先ほど数字が出てたと思いますが、えー、そのことの大切さというか、いま日本が、大地動乱の時代に入ったと、いうように前にあのー、石橋さんが仰ったけれども、えー・・・膨大、去年の・・・えー東北地方の地震で、ものすごく膨大な、広範な岩盤が割れているわけですから、
水野:はい。
小出:必ず余震は、これからもあるはずだと私は思いますし、皆さん心をもう一度その新たにですね、この問題に向き合うべきだと思います。
水野:はい。そして、福島第一原発の事故で、去年の3月下旬に、最悪の状況を想定したシナリオが、あった、原子力委員会が作った文書がありながら、それをですね、当時の管政権は、なかったこととして封印をしていたと、いう・・・こともニュースでお伝えしました。これについては、どんな感想をお持ちでしょう?
小出:あ、えーまあ、有り得るというか、これまで原子力を進めてきた人たちは、とにかく大きな事故が、無いと言い続けてきたわけですし、な・・・無いであって欲しいという、
水野:うーん・・・。
小出:願望のもとに、ずーっと、進めてきた、のだと思います。
水野:ええ・・・。
小出:え・・・ですから事故対応というもの自身も、ほとんど作られていないという、そういう状態で、事故に突入してしまって、保安院、安全委員会、それぞれもうまったくバラバラになってしまって、情報すらが、通らないという、
水野:通らないんですねえ。
小出:はい。そんな状態だったわけですね。
水野:これはあの、半径250キロ圏内は強制移転や希望者の移転を認める区域になるだろう。それには東京都も含まれる可能性があると。こうしたシナリオは、ものすごい内容だったから文書は無かったことにしたんだというような、政府高官の声もあるようです。
小出:はい。えー、
水野:無かったことにするという、
小出:(笑)
水野:まあこの考えですよねえ・・・。
小出:はい。でもまああの・・・東京電力・・・自身がですね、もう、この事故・・・に持ちこたえられないから、全員逃げたいということを思っていたわけですね。
水野:事故直後、そうでしたね。はい。
小出:はい。えー、それをまあ、あのー、管さんが、そんなことはダメだと言って、
水野:うーん・・・。
小出:まあ・・・強権発動したと言うか、東京電力に乗り込んだということがあったわけで、本当にその・・・どうなるかまったく、誰にも分からない。安全委員会にも分からなければ保安院も分からない、東京電力自身すらがどちらに転ぶかが分からない。もう逃げなければいけないと本気でみんなが思っていた時期があった、
水野:うん。
小出:のです。えーそれでも、国民には、その情報が伝えられないまま、3キロの人が逃げればいいです、10キロの人が、万一のことを考えれば逃げ、考えて逃げればいいですという、そういう情報しか提供しないというやり方で来たのですね。で・・・私は何よりも大切なのは、人々の、命だと、思いますので、え・・・防災という考え方は悪い方悪い方、考えて、行動を起こすべきだと思って・・・きましたし、今でもそう思いますが、えー・・・日本の国という・・・この国は、とにかくパニックが起きるのを何とか防ぎたいと。
水野:ええ。
小出:とにかくその安全だ安心だということを自分自身も願いたい、というそういう願望のもとに行動してきたと、いうように見えます。防災という意味ではまったく間違えた、やり方だったと思います。
平野:先生あのー、無かったことに・・・するというのもこれもね、誰か・・・やっぱり政権の中で、最終判断をしてると思うんですよね。
小出:はい。
平野:それとか・・・議事録も作成してなかったという話もあります。
水野:ええ・・・。
平野:これも誰か、あのー・・・管さんか誰か、枝野さんか知りませんけどね、誰かが、やっぱり最終決定してるはずなんですね。
小出:そうですね。
平野:その責任・・・がやっぱり問われる・・・べき、なんじゃないかと私は、思うんですがその辺の検証がまったく、
小出:はい、ないですよね。
平野:ないですよね。
小出:私もあの、近藤さんの仰ったことに、あの、賛同します。
平野:あ、いや・・・
水野:あ、今日平野さんです。
平野:あ、平野ですよろしくお願いします。
小出:あ、ああ今日は平野さん。ごめんなさい、失礼しました。
平野:(笑)ああ、いいえ。
小出:えーと、平野さん今仰ってくださった通り、こんな重大なことがですね、起きてるわけで、誰も責任を問わ、問われないなんてことがいったいどうして起きるのか私には分からない。えー、ちゃんとその・・・個人個人の刑事責任も含めてですね、問わなければいけないと、思うのですけれども、いったいどうして、こんなことが許されるんですかね。はい。
平野:こないだの政府の検証委員会でもこういう話は、当然調べておくべきなんですよねえ。
水野:ああ、そうか・・・。
小出:そうだと思います。
平野:まったく出てませんよね。
水野:出てないですよねえ。
小出:はい、そうです、はい。個人・・・
水野:中間報告で出てないんですね。
小出:はい。
水野:はあ・・・。あのー、たとえば、こうした、無かったことにすると言いますか、最悪の状況、など・・・この補償・・・いざという時どうするんだということを、考えたことっていうのは過去にあったって聞いたんですけど。
小出:えー・・・
水野:過去の・・・原発で。
小出:最悪の事故が起きた時に、どのくらいの・・・損害が生じると、いうことは、世界的にもたびたび考えられてきました。
水野:あ、そうですか、はあー。
小出:はい。で、日本でも、えー・・・日本の原子力発電所は1966年に、東海第一原子力発電所というのが動き始めたのですが、それを作ろうと計画していた1960年に、科学技術省が、原子力産業会議に委託して、その東海第一原子力発電所が、もし本当に大きな事故が起きたらどういう被害が出るかということを、試算するように委託しました。
水野:ああー、はい。
小出:えー、その試算は、もう本当に、酷いと言うか、破局的な被害の計算結果を打ち出してきました。で・・・そうしたらどうしたかと言うと、その報告書が秘密にされてしまった・・・のです。
水野:ああ・・・だから私ら知らんのですね?
小出:そうです、でも政府自身は知ったわけですから、その知った結果を受けて、日本という国は1961年に、原子力損害賠償法という法律を作ったのです。えー・・・あまりに破局的なわけで、どうせ電力会社には補償なんかできないと。だから、原子力損害賠償法という法律の下で、えー電力会社を免責して、ある程度以上の被害は、国家が、国会の議決を経て面倒を見るという、そういう法律をわざわざ作ったのですね。
水野:はあー。
小出:えー、でも、その基礎になった報告自身は、長い間秘密にされてきて、確か1990年代の中頃だったと思いますけれども、国会で追及されてようやくにして明らかになったという、そういう報告があります。
水野:あの、大切なことが隠されてるということを色んな面で、私たちは、今感じてるわけですけど、あの・・・こうした情報を先ほどニュースにもお伝えしましたが、夏の電力供給について・・・
小出:(笑)
水野:需要が最大となった場合でも、実は余裕があるんだと電力には。供給できるんだと。
小出:私はもう・・・
水野:いう、数字。
小出:はい。前から言っておりました。
水野:これは小出先生が一貫して仰ってたことなんですけど、
小出:(笑)はい、(電力が足りないというのは)ウソです。
水野:でも、それは政府も数字として持っていたのに、それを公表してなかったっていうことが、今日ニュースになりました。
小出:はい。
水野:もう小出先生すいません、と言いたいと思うんです。
小出:(笑)
平野:(笑)
水野:ずーっと小出先生仰ってたんですけど、
平野:先生仰いましたねえ、この・・・うん。
水野:あたしは、「ほんまですかー、ほんまですかー」と何度も疑っておりました。
平野:特にね、先生は揚水発電でね、あの・・・もうバックアップできると。いうように仰ってましたよね。
小出:はい、そうです。
平野:うん。で、今年の春とか、まあ冬とか、夏も当然これ、あの・・今あの、電力各社は節電呼びかけてますけども、これまあ、原発維持という狙いがあるんでしょうけども、これはもう、乗り切れるわけでしょうね。
小出:あのー、節電も何もしなくても乗り切れます。
平野:乗り切れる。
小出:はい。要するに政府と電力会社は、原子力をやめたら、電気が足りなくなるぞという脅しをかけているということだけなのですね。私は節電はいいことだと思いますので、皆さんが節電をしてくださるなら、ありがたいと思いますが、今のように政府や電力会社が節電しないと停電になるぞと、脅かされ・・・脅かしてくるような時には、なにくそ、もっと使って下さいと(笑)
平野:(笑)
小出:お願いしたくなるくらいです。
平野:うーん、うん。
水野:うーん、だから本当の情報に、私たちが接することが出来てるのかどうかという目をいつも持っていないといけないですね・・・。
小出:はい。
水野:どうもありがとうございました。
小出:はい。
平野:どうもありがとうございました。
小出:ありがとうございました。
水野:京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました。
【文字起こしここまで】
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