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2012年01月13日11:25

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【文字起こし】たね蒔きジャーナル 2012年1月12日 小出裕章氏出演分

<原子力安全委>分科会でヨウ素剤の家庭常備の提言案
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1874870&media_id=2

原発付近に住む子ども、白血病の発病率が2倍=仏調査
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1874879&media_id=52

故障原因はメモリー不足=原発データ収集システム―JNES
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1874282&media_id=4

『ガンや白血病と、放射能の因果関係ははっきりしないので責任は認められません』と国も裁判所も将来必ず言い出すでしょうね。水俣病や原爆訴訟など、いつもそうですから。

20120112 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


MBSラジオ『たね蒔きジャーナル』HP
http://www.mbs1179.com/tane/


【文字起こし】

千葉:京都大学原子炉実験所助教の、小出裕章さんにお話を伺います。小出さん、今日もどうぞよろしくお願い申し上げます。

小出:はい、こんばんは。よろしくお願いします。

千葉:お願いします。えー今日は、毎日新聞論説委員の、藤田悟さんと一緒に、お話を伺います。

藤田:あー、藤田です、よろしくお願いします。

小出:はい、藤田さんよろしくお願いします。

千葉:ではさっそく、今日はですね、このニュースから、お聞きしてまいります。原子力安全委員会の、被ばく医療分科会は、今日ですね、もしも原発の事故が起きた時のために、原発周辺の住民、周辺に住んでいる人たちのために、えーヨウ素剤を配っておくよう求める、提言案を示したということです。えー、原発から5キロ以内の場所に住む人たちに、ヨウ素剤を配っておくということなんですが、このヨウ素剤は、飲んでおけば、事故が、あー起きたとしても、甲状腺がんを予防することが、できるんですよね?

小出:そうですね。えーただし、飲んでおけばと、いうことですけれども、飲むタイミングというのは大変重要で、

千葉:はい。

小出:えー、事故がないのに飲んでも全く意味がありませんし、

千葉:はい。

小出:事故が起きたということが分かったあとに、放射能が飛んできた・・・くるわけですが、

千葉:はい。

小出:その飛んできたあとに飲んでもまったく意味がないのです。

千葉:はい。

小出:要するに事故が起きたということを知って放射能が飛んでくるという、その間に飲む、ということ、だけが意味のあることなのであって、

千葉:うーん。

小出:えー・・・今回福島第一原子力発電所の事故のときには、周辺の住民は、いつ放射能が来るかもまったく分からないまま、被曝をさせられてしまったわけですし、

千葉:はい。

小出:えー、日本の政府の方はむしろ、・・・その、いつ放射能が届くということをSPEEDIという計算コードを使って知っていたにもかかわらず、

千葉:はい。

小出:公表しないで住民を被曝させた、のですね。

千葉:うーん・・・。

小出:えー、ですから、今後も、きちっとした対応が取れないのであれば、全く意味がない、ことをやっていることに、なってしまいます。まあ今回原子力、えー安全委員会でしょうか。

千葉:はい。

小出:まあそういうことを決めたということですけれども、原子力安全委員会自身は、今回の事故に関しても住民を全く守らなかったわけですから。

千葉:うーん・・・。

小出:その委員会が何で今更そんなことを言う権限があるんだろうかと私は思います。

千葉:あの、事前にヨウ素剤を配っていたとしても、

小出:はい。

千葉:そのー、ちゃんとした情報をきちんと提供して、飲むタイミングっていうのを、きちんと計らないと、何の意味もないということになるわけですね。

小出:そうです。大変微妙なことなのであって、

千葉:はあー。

小出:えー、情報を、通知する方がやらなければ、持っていても、使えませんので、

千葉:ええ。

小出:まずは意味がありません。

千葉:ああー・・・。それが、まあ今回、出来なかった・・・状況だった、ということですね。

小出:できなかったと言うか要するに、積極的にやらなかったのです。

千葉:積極的にやらなかった。はい。

小出:はい。

千葉:・・・わかりました。

小出:はい。

千葉:えーそれから、次はですね、お隣、韓国の原発・・・のニュースなんですけれども、

小出:はい。

千葉:韓国のキョンジュ市というところにある、えーウォルソン原発というところの原子炉が、トラブルで止まったというニュースが入ってるんですけれども、

小出:はい。

千葉:実は韓国には原発が21基もあって、

小出:はい。

千葉:日本海上にあるものもあるということなんですが、

小出:はい。

千葉:もし、もしですよ。韓国で原発の事故が起きたら、日本にも放射性物質の影響は及んできますよね?

小出:はい。当たり前ですね。

千葉:ああー。じゃあ、あのー、日本にも事故の影響で、たとえばあの、人が住めなくなる地域が出るとかいうような可能性も、出てきますか?

小出:えー、もちろんそうですけれども、実は今日私・・・の研究室に、韓国のテレビ局の方が取材に、来られました。

千葉:はい。

小出:えーそして、福島第一原子力発電所の事故を中心にして、色々なインタビューを、受けて、お答えしました。

千葉:はい。

小出:で、その中で、韓国の人たち・・・の、まあ知りたいことのひとつに、日本のもんじゅという原子力発電所は事故になったときに、

千葉:はい。

小出:韓国までどういう被害が飛んでくるかということを私は聞かれました。

千葉:はあー。

小出:はい。えー、もんじゅという非常に特殊な、原子炉があって、プルトニウムを大量に、燃やそうとしているわけですが、それ・・・で事故が起きて、もし、たまたま東から風が吹いていれば韓国にも影響が出るでしょうと、私はお答えを、したの、ですが、

千葉:はい。

小出:・・・(息を吐く)もちろん、韓国の原子力発電所で事故が起きて、西風が吹いていれば日本が、被害を受けると。まあ、逆のことが、当たり前のこととして起きる、わけですね。

千葉:うーん・・・。

小出:えー、ただ、私は思うのですが、皆さん何か自分が被害を受けるということ、が、何よりも関心事、のよう、なのですが、私にとっては、自分が加害者になるということが、いちばん嫌なことなの、です。

千葉:うーん・・・はい。

小出:でー・・・ですから、・・・(息を吐く)韓国・・・の、原子力発電所の事故を心配するよりは、むしろ日本で、の原子力発電所で事故を起こして、他の国々に迷惑をかけると。いうようなことを、なんとしても私は避けたいと、思いますので、えー・・・韓国の、原子炉であろうと中国の原子炉、であろうともちろんみんな危険ですけれども、日本にある、今ある原子力発電所、それをどうするのかということを私たちが考えるべきだと思います。

千葉:うーん・・・そうですね。まあ、今の韓国の話でもそれぞれやっぱり、もう自分のところが影響を受けたら、っていうところでは、みんな・・・関心が行くんですけど、

小出:はい。

千葉:やっぱそこじゃないんですねえ。

小出:と、私は思います。

千葉:うーん・・・わかりました。えーそしたら次はですね、

小出:はい。

千葉:えー、子どもに関するニュースが入っていまして、えー、原子力発電所の近くに住む、フランスの子どもたちは、白血病の発生率が、通常の2倍であることが、フランスの国立保健医学研究所や、フランス放射線防護原子力安全研究所の専門家の調査結果で、明らかになったというニュースが伝わってきてますが、これは、小出さんは、どう、ご覧になりますか?

小出:えー、そういう、研究は、もう山ほど、あります。

千葉:はい。

小出:はい。あのー、今回はフランスの原子力発電所の周辺ということですけれども、

千葉:ええ。

小出:えー昔から米国の原子力発電所の周辺でもそういう、データが公表されていますし、

千葉:ええ。

小出:えーイギリスのウィンズケールという、まあ、現在さ、シェ、えー・・・セラフィールドと呼ばれている、再処理工場の周辺でも、白血病が多いということは、もう確定的な事実として、えーみんなが認識して、います。えーただし、それが本当にその原子力施設・・・の、からの被曝の影響なのかどうかということで、議論は継続して、いますが、

千葉:うーん・・・。

小出:えー・・・原子力施設周辺で、白血病が多い、ガンが多いということは、かなりのデータが既にもう・・・蓄積してきています。

千葉:うーん・・・。そういう、まあ事実はもう・・・そうやって確認がされていってるっていうことですね。

小出:そうです。ただし、それが、いったい何の、原因なのか、本当にその放射線に、の、に被曝をすることに、よるのか、あるいはまあ、原子力施設という特殊な町・・・という、まあ文、文化的な背景も含めて、何か別の原因があるのかということで、いまだそのはっきりと、原因を突き止めることができないという、そういう状況にあるということです。

千葉:うーん・・・わかりました。

小出:はい。

千葉:あと、もうひとつ、こちらは、あのー、全国の原発の状況を監視するERSS、緊急時対策支援システムという、ものに不具合があったというニュースを、以前伝えましたが、

小出:はい。

千葉:その原因が分かったというニュースが入ってまして、

小出:はい。

千葉:原子力安全保安院によりますと、データを保存するために必要なメモリーが不足したために、システムのデータ処理ソフトが止まったということで、単なるメモリー不足、という単純な話でして、保安院は、今後定期的に、年2回メモリーをリセットすると話してるということなんですが、・・・これ、何か緊張感がないなって感じがするんですが(笑)

小出:(笑)

千葉:小出さんはどう思われますか?

小出:そうですね。何か漫画のような話ですね。そんなメモリーなんてのはどれだけ、元々あるということが分かっているわけですし、えー・・・ある時間間隔でどれだけのメモリーを、が必要になるかということももちろん初めから分かってるはずですから、

千葉:ええ。

小出:えーどういう管理をしなければいけないなんてことは、当然、初めから、分かっていることで、えー運用上、やるべきことであったはずですが、それがなされていないなんていうことはまさに驚きですし、何でそんなことをやっているのかなと。

千葉:はい。

小出:思います。

千葉:はい。藤田さんいかがですか。

藤田:うーん、そうですね。でその韓国のですね、そのーテレビ局が取材にした、来たという件に、ちょっと関心がありまして、

小出:はい。

藤田:それはその、韓国のテレビの狙いとしましてはですね、その自国の、その原発にその、こう懸念を抱いて、取材に来たということなんですかね。どういう狙いで来られた、のでしょうか。

小出:まあよく分からないです。私のところにはあの、たくさんの、あのー外国のメディアの方が来られます。えー、ドイツの方からも来るし、

藤田:はい。

小出:イタリアもフランスも、来ますし、そういう意味で言えば、脱原発を目指してる国のメディアも来るし、フランスのように原子力を推進しようとしてるメディアも、来るし、えー韓国は、今や、原子力で世界に打って出ようとしてる、そういう国でも、あるわけで、

藤田:はい。

小出:えーその国からも取材に来てくれる、のですね。でー・・・なぜ私の所などに来るのかと。私は半ば首をかしげながら、ですけれども、えー私のことを聞いてくださるのであれば何でもお答えしようと思って、えーこれまで、きました。

藤田:はい。

小出:えー、今日、韓国から来てくださった、方々も、えー、どういう・・・思惑で私のところに来てくださったのかはよくわかりません。えー、まあ、日本・・・で今、放射性物質を、放出しながら、韓国にももちろんその放射性物質飛んで行ってるわけですし、海へ流してるものに関しても、韓国という国が大変敏感に反応してきたと。

藤田:ええ。

千葉:はい。

小出:いうこともありますので、えー・・・何がしかそういうことを国内で、報道されるのかなと、思いますが、申し訳ありませんが私自身は、えー相手方の、い、意図ということに関してはよく分かりません。

藤田:はあ、はい。分かりました。

小出:はい。

千葉:はい、分かりました。

小出:はい。

千葉:小出さん、どうもありがとうございました。

小出:はい、ありがとうございました。


【文字起こしここまで】

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