東電国有化の動き

　２１日読売。同日日経夕刊、朝日夕刊。既に何日も前に毎日新聞が報じていた内容だけど、各紙がやっと追った。東電、実質国有化する方向で政府は調整に入った。支援機構が３分の２の株を取得する案。


　読売は「リストラを進める」と言う聞こえの良い面を、朝日などは債務超過防止策の面を伝えている。日航と違って、潰すと損害賠償に差し支える、と言うのが潰さず国有化、という理由かしらね（潰すと、法律上、損害賠償債権より、従業員給与などの方が保護されてしまうから）。そのせいで、大胆なリストラ（解雇だの、年金の大幅減額だの）は国有化しても難しそう。出来てせいぜい経営陣を一掃するくらいか。

　なお、債務超過防止のため、国が１兆円融資し、民間からも１兆円求める予定。




　２２日夕刊各紙。東電は来年４月から企業向け料金を２割程度引き上げる、と発表。政府の認可が必要な家庭向け料金も、近く値上げ（最大10％程度）申請したい、と発表した。短期的には仕方ない。認めなければ政府などから資金注入され、結局国民が負担することになる。長期的には、もっとリストラを進めて欲しい...